針が止まる時
時計の針が早まる中で竹光をとりに行き、戻るとそこには悪霊が沢山いた。そう、あの友人を救ったときみたいに。
「時計様はいじわるだね。まあ、今はそれどころではないけどな。」
ザクッ!ザキ、バサバサバサ、ギュン!ブン!
グアアアア、ヒギャアアア、ウアハハア
断末魔が響く中タケピリカは必死に倒していく。無心にたとえ体が時計に蝕まれようと守るために倒していく。
「はぁ、はぁ、最後の一匹がやっと倒れらな。」
時計を見ると時間は後少しで悲しいが笑顔でみんなに
「明、瑞穂お前らといられてよかったよ。」
「何だよ急に最後の別れじゃないだろう?」
「そうですよ?竹様最後ではないのに急にどうしたんですか?」
なんとなく察しているのか二人の目には雫が溜まっている。
「それがよ、最後なんだよ。寿命がきたみたいだ。」
「なんだよ、それ。勝ち逃げかよ!もう口げんかできないのかよ!」
「そうですよ!最後なんてゆるしません」
明が叫び瑞穂も珍しく叫んでいる。だが……別れの時間が来た。タケピリカの体が段々透けてるのだ。
「ありがとうよ。元気でな見守ってるから」
そう言ってタケピリカは頭に手を載せて、段々と消えていく。
「消えるな!お願いだまだいてくれ。」
「た、けさま」
段々と透けていく体そして、タケピリカは………
「いままで、ありがとうな。元気で」
それだけを残して消えていった。その場に残された二人は崩れ落ちて大泣きして、子供二人になぐさめられていた。
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