いつもの日常そして・・・・・・
ふぁ~あくびとする男がここにいる。この神社の主だ。境内の中を歩いて散歩をしている。今日も何もなく神社は平和だ。
「今日も、平和だねえ。おじさんはやることがないよ。」
そんなことを言っていると、神社の神主の【寛守明】から箒で叩かれた。
「働け、くそ神。願いや絵馬が溜まってるんだ。早くはやくしろ。」
「痛いな~あきちゃん。昔は素直だったのに……その素直さはどこに」
「ば、ばか!素直なわけないだろ。昔の話だ。今はもう大人だぞ。二十歳になるんだ。」
「二十歳ね……おじさんからっしたら子供にしかみえないけどな~」
ぎゃあぎゃあと、言い争いをしているこいつは神社の神主。正直な事が言えず本当は素直だが悪態をついてしまう。いわゆる、ツンデレだ。そんな明も一応尊敬はしている。本人いわく一応らしい。まったく素直じゃないんだから。
なぜタケピリかが見えるかは明の一家は代々霊感があり、神主になる奴は非常に強い霊感の持ち主しかなれない。明はそれだけの力を持ってることだ。それこそ神が見えるくらいに………
さて、言い争いはどうなったかというと………
「はぁはぁ、もういいタケピリカが働けばそれでいい。
「はじめから、そう素直に言えばいいんだよ。」
それを横から見ている巫女がいた。
「ふふ、兄様と竹様は元気ですね。」
「どこをどう見ればそう見えるんだ……まり」
「だって、兄様とても楽しそうですもん。」
こののんびり話している巫女は【寛守瑞穂】明の次に力の強い】娘だ。天然でのんびりしていて、常に笑顔で少し腹黒い。そんな感じだな。明も手を焼いている。
「お、瑞穂ちゃん。今日も綺麗だね」
「ふふ、ありがとうございます。竹様」
「ところで、どちらが,勝負ついたんですか?」
「あぁ、俺の三百三十七勝だ」
「まぁ、また兄様は負けたんですね。愉快愉快」
「……瑞穂ちゃん、あきちゃんを見てみなよ。」
「瑞穂に、あのかわいい瑞穂に愉快って、」
「まぁ、兄様負けても大丈夫ですよ。いつものことじゃないですか。
その言葉で
明は膝から崩れ落ちた。撃沈だ。この三人はいつもこんなことをしている。他にも巫女はいるがいつものことか。で流している。三人はこんな感じではしゃいでいる。本人たちに自覚は無いがな。
「さて、仕事するか……願いも溜まっていることだしね。」
「いつもそうしてくれるとありがたい」
「ふふ、わかりました。話はまた今度に」
「そうだねぇ、じゃ行ってくる。【叶え間】に」」
「おう、早く行け。」
「いってらっしゃい」
さて、話を一度整理しよう。まず、明と瑞穂は兄弟で明が兄で瑞穂が妹だ。他にも三人兄弟がいて、一番上が大学生、中学生の双子の兄弟と父と母、祖母、祖父で成立っている。ちなみに明と瑞穂は高校生だ。普段は、高校に行っており仕事は父に任せている。その時はタケピリかも真面目に働いている。
さて次は【叶え間】だ。ここは願いを叶えるのに使われるが、やり方は願いを書いている紙を置いて手をかざして力をこめ破ると叶う。まったく変なやり方だな。
「さて、やるか。」
これを言った瞬間タケピリカに表情が真剣になった。いつも見たいなだらけ顔ではなく真剣にそして神聖な空気がひろがる
「汝願いを叶え夢の都えとはこべ。人の手、心、体。心身ともに健康に叶えるようにここにある物を破る……叶えたまえ願えたまえ。いざここに」
ビリビビ!!
「ふう、これをやるの結構力使うんだよね。」
この叶え方は、タケピリカとくゆうの叶え方で、破くと紙が砕け散り粉々になり消える。なんとも不思議な技で、他の神にはまねできない。また、ほかの神も叶え方が違いそれぞれ特有のやり方がある。
「さてさて、もう一枚と………なんだこの霊力純情じゃねえな。」
タカピリカが感じた霊力が気になり、外に出ると、そこにはおどろく人物がいた。
その人物とは……
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