死者を呼び寄せ、高額な報酬によってビジネスにする兄妹が、不可解な殺人事件に遭遇する。それだけでも面白いのですが、兄と妹の推理が食い違っており、真相が一転、二転する。事件編は短いながら情報が凝縮し、さらにミスリードまで登場して、中身の濃い解決編は必見です。文章は固めで、出来ればルビが欲しかったところもありましたが、決して読みにくくはなく、時間さえあれば一気読みの作品でした。烏滸がましいようですが、ミステリーとして完成度は高いものと思われます!是非ご一読あれ!