第10話

バタバタバタバタあれはオスプレイの音か。近くなったり遠くなったり。いったいどうやって鉄格子をすり抜けるのだろう。スタートレックのように、分子に分けて転送するのか?それにしてもあのアンテナおおきいな。あのアンテナを見たりおがんだりする木星教の信者は木星人とヤクザだ。ヤクザの親分はみんなが唯一楽しみにしているおやつを食べたあと、テーブルをふいている。また彼が京都の寺に電話して、それも拝んでいる。やっぱり宗教は必要なのか?その寺は数百テラバイトのハードディスクにあらゆる日本人のデータがたとえば、小学4年の2学期の成績とか、あまり重要じゃないデータが入っている。あと白地にで黒い文字が書いてあり、赤い判子が押してあり、占いをみんな、田中、その本も知らないのか?特に教えてくれたのは、一番大きい声を出している、やせている人だ。そのひとは、国立大学出身の、勉強オタク(こういう人が精神病院閉鎖病院に多い)で、夏目漱石の”こころ”をあげるというと、あなたは達磨だ、弟子にしてほしいといわれ、てれながらいいですよと言った。僕の師匠は東洋大学に行ったというので、釈迦にミルク粥をやったのは誰?サンスクリット語でなんか喋ってみて?、とペラペラぺらー、に瞬殺され、弟子にして下さい、アーナンダ先生私はカンタカともうします、と頼んだ。ところが僕が保護室に避難している時にヤクザが先生に拷問を与えるのである


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