●スターバックス一号店

 世界中に進出してきた西海岸系コーヒーの火付け役。浅煎りであるアメリカンコーヒーに対して、ヨーロッパ風エスプレッソ系ドリンクを提供する。

 もともとはコーヒー豆の量り売りだったそうであり、一号店の看板は当時のデザインを踏襲している。

 二本尻尾のマーメイド、と言われるが、あれはいわゆるセイレーンである。歌で獲物をおびき寄せるギリシア神話の怪物であり、おそらくコーヒーの香りに誘われてくるお客から小銭を奪おうという算段なのであろう。

 店名の由来は、小説「白鯨」に登場したスターバック航海士に由来するものだと言われているが、「白鯨」にコーヒーが登場するシーンがあったかどうか、筆者は覚えていない。屋号にするくらいだから、コーヒー好きでキャラを立てている人物だと思うのであるが。

 余談だが筆者がシアトルを訪れたさいは、「らき☆すた」の痛ンブラーでドリンクを注文した。不思議な踊りを踊っていた眼鏡でおさげのガールは、「Hey, Lucky Star Guy!」と言いながら手渡してくれた。なお、当時日本で400円するメニューがこちらでは2.40ドルであった。

 筆者お気に入りのメニューは「グランデライトホットアメリカーノ」である。ミストのように呪文は唱えず、どんな店員さんでも聞き取れるよう、ゆっくり注文する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る