プロローグ~暗示する夢~

俺はようやく冷静さを取り戻すと、額の汗を拭き、ベッドの横に配置された引き出しが五つついた小さなタンスの上に置かれたスタンドライトの下に置いといた眼鏡かけ、張り付いた髪をいじる。


「う~ん、気持ち悪いなぁ…」


ベッドから降りると、クローゼットまで歩み寄ると、スライド式の扉にかけてあった制服を取り、そこを開けて下着などを取り出す。


「こういう時は、風呂だな…」「えーっと、時間は…」


独り言を言いながら、腕につけた白いリストバンドみたいな携帯端末である装置に話しかける。


「今の時刻を教えてくれ」


ピロロン♪ 


電子音が鳴ると、その場で電子画面が腕の上で放映され電子時計が表示される。


「6:05分です」


女性の声でそう答えた。


俺は、それに頷き。


「ありがとう」


そう言って画面を閉じると…


6:05分か、学校に行く時間には少し早い時間だ。でもこれから風呂に入って着替えて、朝食を食べとかしないとなぁ…


いろいろと頭を巡らせて、時間の配分を考える。


「後、一時間か…」


そうつぶやいたのだった。

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