第29話 わたしを見て その1
また身長が伸びた。高校入学以来半年超。
節々が痛いので予感はしていたのだけれど。
174cm。
「もより、背、伸びた?」
訊かれる度にわたしはどきっとする。
「いや、そんなことない」
そう答える。
けれども、隠すのにも限界がある。お師匠は依然こんなことを言った。
「段々と大きくなっているものは何であれ、埋もれさせようとしても必ず頭角を現す」
わたしは埋もれててもいいんだけれど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます