第11話 雰囲気をブチ壊しにする小説がイヤだ。
俺はニートで、働きたくなくて、ずっと親のスネかじって、
飯の度に「穀潰しみたいだ」と罵られ、
こうなったらこっちも意地で、「働いたら負け」だなんて思い始めたんだ。
ハローワークなんてクソくらいだ。
リア充氏ね、爆発しろ! なんて思ってた……。
でも母さんが癌になってから気付いたんだ。
誰しも役目を終えて死ぬものだ。と――。
母さんは俺が手に職就けて、家を持ったら嬉しいな、。なんて言葉を残してた。
働こうかな。俺の負けだよ。働くよ、母さん。
だから生きてくれ、母さん……!
という夢を見た、十五の夏だった。
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