第7話 すきでした。

童貞キモオタ、学生ニートの俺は小学生の頃から好きな女の子がいた。

ナナ、細身で活発な子ではないが整った顔に細い顎で、俺はその子に一目ぼれしたんだ。

「ごめんね」あっけなく断られた。

その後俺の数少ない友達と付き合っていたり、中学の頃に二度目の告白をして玉砕したりとあいつには本当に振り回されてきた。でも諦められない。

あいつのおかげで勉強だってがんばれたし、入りつもりのなかった運動部にも入れたし、彼女のおかげで俺は変われたんだ。

忘れるのは辛い。忘れられないし、忘れたくない。

ねぇナナ、好きだよナナ。恥ずかしいけど、愛しているよ

「だから僕を、好きっていいなよ」

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