4-4


 ◆


「それじゃ、何か? 本命は、あっちの女の子の方か?」


 ベットに横たわりながら、ジェニファー・F・キングスフィールドは褐色肌の男、ブッカー・フリーマンに質問した。身内と二人、気を抜けるので、ジェニファーはコートを脱ぎ、靴も脱ぎ、ラフな格好で、喋り言葉も南部訛りになっている。


「えぇ、そうでしょう。俺はお嬢が賞金首と戦っている最中、二人を観察していやしたからね……眼の動き、体の動き、気迫、どれをとってもあっちのお嬢ちゃんの方が上でした」

「はーん、成程なぁ……道理で、あっちの男は、冴えない感じな訳やわ。要はあれやろ? ジーン・マクダウェルとやり合ったっちゅうんは、あのネイって子の方ってことやんな?」


 ジェニファーはうつ伏せで枕を抱き、足をバタバタさせながら褐色の男の座る机の方を見た。ブッカーも外よりは気を抜いているのかサングラスを外しており、しかし腕を組み、隙の無い様子だった。


「恐らく、そういうことでしょうな」

「成程なぁ……つまり、私らと同じっちゅうことやな」


 目を瞑り、女はため息を一つ吐いた。ジェニファー自身も、かなりの修羅場をくぐって来ているのは間違いないし、国民戦争が終わってからの十年間、必死に自らの技を練り上げてきたのも事実だ。だが、それでも眼の前の男には遠く及ばない――むしろ、自分以上に厳しい研鑽を積んできている。それに勝とう、などというのもおこがましいのであるが、しかしそれでも、追いつけない背中が、身近にある。


 端的に言ってしまえば、自身とブッカーの関係は、ネッドとネイに近い。寡黙な方が強くて、よく喋る方が弱い、皮肉にも互いにそういうコンビだったらしかった。


「……ここ一、二年で、見違えるほどに実力を付けております。そう自分を卑下なさらず」

「私が言ってるのは、客観的な事実や。それを認めんでは成長できんし……まぁ、今に見ておれよブッカー。そのうち、『お嬢にはかないませんわー』って言わしたるから」


 そう言って、眼の下を指で引っ張り、思いっきり舌を出してみせた。それを見てブッカーは思いっきり噴き出し、その後げらげらと笑いだした。


「ははは。お嬢、今年で二十三でしょう? もうそういうのはキツイ歳になってまいりやした。ご自愛のほど、よろしくお願いいたしやす」


 成程、可愛い系は通用しないらしい。いや、まだ二十三というか、別段十代のころと何が変わった感じもしないのだが、むしろそういう「もういい歳なんだから」という思考が人を老けさせていくのだ、そうに違いない、ジェニファーはそうやって自分を納得させた。


「しかしお前はアレやな、相変わらず失礼な奴やな……まぁ、それでええんやけど」


 褐色の従僕は、ジェニファーが物心ついたころからの使用人である。しかし、ジェニーが小さい頃は、もう少し礼儀正しい奴であった気がする――まぁ、今でも礼儀その物は正しいのだが、言葉の節々に棘がある。


「そいつぁアレですぜ。俺は自由人ですからね。好きでお嬢に付き従ってますが、言いたいことは言います。ま、そういうことです」

「だから、それでええって言っとるやろ?」

「へへっ、そいつぁどうも」

「まぁええわ……はぁ、それにしてもどうしたものか……」


 言いながら、ジェニーは枕を投げて、上半身を起こしてベットの上で胡坐をかいた。自分の想像が正しければ、次の標的は能力者が六人ほど、その中でもかなり強力な術者が二人いる。如何にブッカーが強かろうと、自身がどれほどあがこうとも、流石に物量の差は埋めがたい。だから恥を忍んで、味方になりそうな賞金稼ぎを探していたのに、結局は無駄に終わってしまった。


「……無理はしなくて、いいんでねぇですか? 別に、この西部には、他にも山ほど賞金首は居ます。今は小物でも、賞金額がつり上がっていく奴もいるでしょう。今回のは、特例中の特例です」

「……特例中の特例だから、や。分かっとるんやろ、ブッカー」

「えぇ……ですが」

「でももクソもなーい! ええかブッカー、むしろ……っと、なんや?」


 ジェニーが話すのを中断したのは、何か物音がしたからだ。少し待つと、もう一度、それは部屋の戸口が叩かれている音であった。


「はい、どちら様ですか?」


 ベットから起き上がり、靴をはき、上着を着ながら来訪者に返事を返す。言葉使いも、すっかりよそ行きに戻っていた。


「……ルームサービスです」


 ルームサービスのくせに、聞こえてくるのは低くて野太い男の声だ。というより、演技でそんな声にしている感じだった。


「いえ、そんなものは頼んでおりませんが……」

「それじゃ、アフターケアだ。ハンケチ―フのな」


 異様に発音の良いハンケチーフであった。しかし、成程、先ほどとろうと思ったものはどうやら無駄ではなかったらしい――すっかり支度をすませ、ジェニーはブッカーを促した。サングラスをつけ、褐色の従者が扉を開ける。その向こうには、背の高い、死んだ目をした男、ネッド・アークライトがにや付きながら立っていた。


「どうだ、ハンケチーフの調子は」


 ハンカチに調子も何もあったものではない。しかしこの男、いやにハンケチ―フの発音に拘る。もしかしたら馬鹿なのかもしれない。


「えぇ、やはりなんでもやっておくものね。雑巾のおかげで、ご縁が出来たようですし」


 ついつい、毒を吐いてしまう。勿論、皮肉がジェニーの得意技というのもあるのだが、この男にはそれにも増して言いたくなる。別段、魅力を感じているから素直になれない、とかいうのではない。むしろ逆で、きっとどこか自分と似ているからこそ、言いたくなるのである。

 ジェニーの毒に、ネッドはニヤついた顔をしかめて、だがすぐに咳払いを一つ、再び二ヤついた面になった。


「おやおや、いいのかな? そんな風に、無下にしちゃってさ。折角有益な情報を持って来てやったっていうのに」


 この男、中々にうざったらしいキャラをしている。だが、むしろだからこそ、こちらも笑顔を絶やさずに応対してやることにした。


「あら、何かしら? 是非とも拝聴したいです」

「いやぁ、どうしようかなぁ……なんだか散々にこきおろされてるしなぁ。やっぱりやめようかなぁ?」


 青年のおどけた調子に、さすがにジェニーも少しかちん、ときた。しかし、先手を打ってしまったのはこちらだ。向こうが後の先を取った、そういうことなのだろう。


「……雑巾と言ったことは謝ります。本当は素敵なハンケチーフだと思っていたのですけれど、素直に言うのが恥ずかしくって……」


 こちらも無駄に良い発音で返してやった。こちらの笑顔に、向こうも悪意を感じたに違いない。ネッドは再びしかめっ面になったが、こちらも表面上はしっかりと、更に向こうの流儀にならって謝罪したのだ。これ以上は、向こうも強気に出れないはずだ。


「……そうかい。それなら良かったよ。それじゃあ、話すが……」


 ネッドは少し身を乗り出し、中を覗いてきた。先ほどの喧騒に包まれた昼間の食堂ならいざ知らず、今は静かな廊下のど真ん中、しかも賞金稼ぎが持ってくる話だ、周りに聞かれてはマズイこともあり得る。


「えぇ、立ち話もなんですからね。どうぞ、中に入ってください」

「へへ、どうも……そんじゃ、失礼しますよっと」


 そう言いながら、ネッド・アークライトはどかどかと部屋の中に足を踏み入れてきた。そのやや後ろを、ちょこちょこ、といった調子で、ネイ・S・コグバーンが続いた。先ほどから思っていたが、どうやら先住民ネイティブとのハーフのようで、童顔で小さいせいか、小動物のような可愛らしさがある。しかも、どうやら人に慣れていないようで、おっかなびっくりという調子だ。

 ジェニーは、ドアの隣に立っているブッカーと目を合わせ、頷いて見せた。するとすぐに心中を察してくれ、扉を閉めてくれた。


「さ、それじゃあお掛けになって……っと、椅子が二つしかありませんわね」

「あ、アタシは立ってるから、お前座れよ」


 ネイはネッドにそう告げると、少し離れて、壁の方へと後ずさろうとしている。


「いや、俺は立ったままでも……」

「いえ、私が移動します」


 客を立たせたままにするのも決まりが悪い――もっといえば、自らの品位にも関わる問題だ。ジェニーは立ち上がると、先ほど横たわっていたベッドの端に腰かけた。


「ベッドの上では、少し失礼かもしれませんが……」

「いやいや、そんなことはないさ。それじゃ、失礼……おい、ネイ。遠慮すんなって」


 青年が施すと、少女も椅子に手を掛け、二人とも座ってくれた。


「それじゃ、話すぞ……」


 ネッド・アークライトは、静かに話し始めた。内容をまとめれば、件の賞金首たちはビッグヴァレに集結していること、巨大輝石が四日後に運ばれてくるということであった。


「成程……有益な情報、感謝いたしますわ。それで不躾なのですが、何点か質問よろしいかしら?」

「あぁ、どうぞ」

「まず一点目。貴方はその情報を、どこで仕入れたんですか?」

「企業機密……と言っても、予測はつくんじゃないか?」


 確か、二人は以前列車を救ったことがあったはずだ。そのつてで、鉄道と縁が出来ていたと、そういうことなのだろう。


「そうですね……では次。それを話して、私たちにどうして欲しいのですか?」

「一言で言う。協力しよう」

「……つい先ほど断りましたのに、急な話ですね?」


 勿論、真意としては協力の申し出はありがたい。しかし、本当に急過ぎる。この数時間で何の変化があったのか、確認しておくべきだろう。さもなければ、とんでもない裏があるかもしれない。


「どうやら例の一行の中に、俺たちと因縁がある相手が居るそうなんだ。そいつをどうにかしたい……まぁ、そういった事情だよ。それで俺たちはる御方から、こいつを捕まえれば結構な報酬がいただけることが約束されてる。だから、賞金首連中の賞金は、全てそっちにやる。だからその男の身柄だけ、こっちによこしてくれ。どうだ、悪い話じゃないだろう?」


 確かに、元々は十万ずつ折半するつもりだったのだ。それが二十万まる儲け出来るのならば、それに越したことは無いし、向こうの依頼主は鉄道屋、金はあるのだ、向こうの話にもそれなりに信ぴょう性がある。それならば――。


「ブッカー」

「あっしは、お嬢の判断に従いますぜ」


 一応の確認だったのだが、何の迷いも無い返事が背中に返って来た。


「……では、喜んで協力いたしましょう。それで? 具体的にはどうするか、策はありますの?」

「いや、ここに来る時にあれこれ考えはしたんだがな。まだ確定的には決まっていない……お前さんだったら、どうする?」

「……まず、大雑把な方針としては、列車襲撃の前に叩くか、それとも襲撃中に叩くか、いずれかですね」

「あぁ、俺もそれは考えた。前者は相手の裏をかけるし、上手くいけば個別に捕獲できるかも、という長所はある。けれど、こちらは相手の細かい位置まで特定できていないから、まず捜索しなけりゃならないし、その上地の利は向こうにある。一方後者は互いに総力戦。他の賞金稼ぎや鉄道の私設部隊と連携は取れるが、相手だってそれは想定済み。勝つ算段があるからの襲撃なんだろうし……」

「それに、もし先にこちらが先手を取ったとして、生半可に相手に痛手を与えたら、向こうの作戦も変わってしまうかもしれませんね。そう考えたら、一網打尽にする方が……」


 二人であれだこれだと話していると、とうとう退屈になったのか、それとも何か思うところがあったのか、帽子の少女が口を挟んできた。


「いや、お前らさ。アレコレ言ってっけど、襲撃が起こる前に相手を捕まえられた方が、無駄なドンパチにならずに済むんじゃねーか? 怪我する奴が少ない方が、イイに決まってんだろ?」


 それを聞いて、ジェニーは面を喰らってしまった。賞金稼ぎは、正義の味方ではない。少しでも有利な立場で、少しでも危険を冒さず、可能な限り相手を安全に捕獲するのに限る。生き方はギャンブルその物だが、勝つ可能性を上げて勝負に臨むのが賞金稼ぎ、そのはずなのだ。


 しかし一方で、なんだか心の奥底をくすぐられた気もした。何時からだっただろうか、権謀術数を駆使し、人の安全であるだとか、そういうのを二の次にして、夢のため、大事の前の小事であると、自らの暴力から目を背けるようになったのは。


 ふと目線をネッドの方に合わせると、あちらはあちらでやれやれ、と苦笑い――いや、どことなく暖かい笑みを浮かべて、少女に向き合っている。


「あぁ、そうだな。君はそういう奴だったな……」


 そして、こちらに向き直る。


「まぁ、そういう訳だ。どっちにしたって一長一短。それなら、無駄な犠牲だって出ない方がいい……お前さんも、そうは思わないか?」


 確かに、そうは思う。だが、どちらかと言えば、こちらから仕掛ける方が不利だと思われる。だが――。


「……先ほども言いやしたが、俺はお嬢の判断に従いやすぜ。それが、どんな決断でもね。どうしてもって言うなら、助言を出しましょうか?」


 後ろから、再び声を掛けられる。しかしこの男に、弱い背中を見せる訳にはいかない。


「いいえブッカー、結構よ。そうね、貴方達が事前に、と言うのなら、そちらの流儀に合わせましょう」

「いいのか?」

「えぇ、元はと言えば、誘ったのはこちらです。手を組んでいただけるだけで僥倖ですから」


 とりあえず、一段落だ。ジェニーは指を鳴らし、ブッカーに客人をもてなす用意をさせる。褐色の従者は「ただ今お持ちいたします」と言って、部屋を出て、だがすぐにポットにお湯を入れて戻ってきた。そしてティーカップに紅茶を三杯、テーブルに二杯と、ジェニーに一杯渡してきた。


「貴方の分も用意なさい、ブッカー」

「いや、しかし……」

「即席とは言え、四人で手を組むのです。戦場に、貴賤などないのだから……さぁ」

「では、失礼して」


 そして各々カップを持ち、ジェニーの乾杯で、皆カップに口を付けた。ネイは初めて紅茶を飲むのか、なんだか不思議そうな顔をしている。ネッドはなんだか微妙な表情で――きっと紅茶などというお上品なものを飲んじまった、などと思っているのに違いなかった。勿論、ジェニーにとっては、そこも織り込み済みである。紅茶はいけすかない男に対する、ちょっとした反撃のつもりだった。


「さて、それでは、当座と言え手を組むのですから、各々何が出来るのか、分かっていた方がいいでしょう。まず、アークライトさん、貴方は何やら布を操ることができると聞いております。相違ありませんか?」

「あぁ、大体そんな感じだ。それで、アンタは?」


 さて、どうしたものだろうか。自分から話を振っておいてなんではあるが、余り自分の能力をベラベラ喋るのは、返って自分の首を絞める行為だ。ネッドの能力は、あんな風に露店をしていたのだ、大体正解なのだろうが、別段この二人を全面的に信頼しているわけでもないし、トンデモ無い懐刀を隠していないとも限らない。丁度、こちらのブッカーのように――だから銀行強盗の場では、自分が多少無理をして戦い、切り札を見せずにおいたのだ。


 とりあえず、自分の能力は相手に見せているのだから、とりあえずそれらしく言っておくことにしよう。次戦う場所が岩場なら、これで問題ないはずだ。


「私の能力は、先ほどお見せしたように、大地を操ることです」

「はぁ、成程……それで地面を割ってみせた訳か」

「そういうことですわ。それで、コグバーンさんの能力は……」


 そう、本命はこっちだ。正直、布を操るとか大したことなさそうである。ブッカーのお墨付き、銀刀とやりあった少女の能力は、確実に把握しておきたい。


「あぁ、ネイの能力は……」

「貴方には聞いていませんわ。本人が一番分かっているでしょう?」


 ネッドが割って入ってくるのは承知の上である。案の定悔しそうな表情を浮かべているので、ジェニーは何だか小気味が良かった。


「それで、コグバーンさん、改めて……」

「ネイでいい」

「それではネイさん、貴女の能力は、どんな能力ですか?」

「……相手の事を知りたいのなら、まず自分から。親父に習わなかったのか?」


 意外や意外、先ほどの調子を見ている限りでは、駆け引きなど苦手そうであったのに、なかなか良い切り返しである。


「いえ、私の能力は先ほど話した通り……」

「テメーの能力を聞いてるんじゃない。アタシは、あの後ろの、ブッカーって男のことを聞いてるんだ」


 そう言いながら、少女はブッカーの方へと振り向く。ネイの視線を受け止めて、ブッカーは口の端を釣り上げ、そしてサングラスを外した。そして強い眼差しを少女に返す。


「俺の能力は、自由自在に動き回れる、そういう能力だ」

「ブッカー!?」


 思わず立ち上がり、ジェニーは叫んでしまった。驚いたのは、まさかブッカーが自身の能力を包み隠さず言ってしまったことである。しかし、二人はきょとん、とした様子である。それもそのはず、自由自在に動き回れる、そんな風に言われたって、意味が分からないはずだ。


「それって、どういうことだ?」


 ネッドもブッカーの方に向き直り、質問する。ブッカーはくつくつと笑いながら返答する。


「説明すんのは、難しくってさぁ。まぁ、見れば分かるだろうよ……それで、俺の能力は明かしたぜ? さぁ、お嬢ちゃん、最後はお前の番だ」

「あ、アタシは……」


 そう言われて、少女は返答に窮しているようであった。ブッカーの狙いは、これだったらしい。向こうもこちらが全て言うなど、思っていなかったのだ。だから、お互いさま。懐刀は文字通り隠した状態で、表面上でそれらしく繕って終わりにする――ジェニーはそう考えていたし、向こうもそう考えていたということだろう。だが、ブッカーは包み隠さず言った。だから、向こうだって一つ真実を言わねば公平ではない。もちろん、馬鹿正直に言う必要などないのだが、あの少女は、そういったことは苦手そうである。

 だがそれでも、当初の予定通りだったのか、なんだか煮え切らない様子で、少女は返答した。


「……アタシの能力は、指先を正確無比に動かすこと。早撃ちだったら、誰にも負けねーよ」


 多分、嘘だろう。だが、真実の側面もあるはずだ。表面上でも手を組むなら、まったくの誤情報を提示するのは、自分の首を絞めることになりかねない。だから言う通り、最低限かなり強力な早撃ちは出来る、ということなのだろう。


 ブッカーは再びサングラスを付けて、だが穏やかな調子は崩さず、ただ一言「そうか」と返して、再び押し黙った。後に残るのは、沈黙のみである。それが気まずいのか、ネッドが妙なテンションで手振りを始めた。


「ま、まぁとにかく、これで全員のやれることが分かったんだ。とにかく、後は細かい作戦を練って、戦いに備えようぜ?」

「えぇ、そうですわね……それでは……」


 後はスポークスマンの二人が、それらしく話を進めて、この場は解散となった。

 


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