第13話 ポーション作成 3

翌日は日曜で休みだったので、今日もゲームばかりするのだが、夜遅くまではしない。明日からまた学校が始まるし。


ゲームやることだけど、ポーション作成の続きをやろうと思っている。今日こそは劣化じゃないポーションを作る。そして合間にクエストをやっていく。


今日やることが決まったので、早速ログインをして、やっていこうと思う。


まずは全然進んでいない乾燥からやっていこうと思う。クエストは乾燥が終わってからだ。そうしないといつまで経っても進まないからな。昨日で学習した。


つっても、ただぼーっとしてるのも嫌だから何か他のことをしたいんだけど、することがない。ステータス確認でもしてますか。昨日乾燥させた薬草は全部使っちゃったから、ログアウト前から乾燥させているやつだけど。


ステータスを確認していると、あるスキルを手に入れていたことに気付いた。


「いつの間に乾燥なんて覚えたんだよ。まあいいか、乾燥でも試してみますか。では、乾燥、っと」


すると、からっからに乾燥した。


「おお、これは便利だな!でもここまで乾燥させていいものなのか?」


もう、手に触れただけで崩れるんだけど。さすがにやり過ぎな気がする。


なので、違う薬草でまたやってみる。


「乾燥」


こんどはさっきよりだいぶマシになった。触れても崩れないほどになった。


どうでもいいが、乾燥って言うのなんかシュールすぎる。


まあ、これでいいはずだから、マナの店に行って作りますか。


なので今日のクエストはなしだな。



マナの店に行くと相変わらず、人はいなかった。


「あ、零さん。今日は早いですね」


「まあ、クエストをやってきてないからな」


「そうなんですか。それでは今日もやりますか?」


「はい、お願いします」


そしていつも通り、奥に行き、ポーションを作り始めた。


昨日と同じように作ったら、2種類とも普通のポーションになった。しかし、ポーション作成のスキルは手に入らなかった。


地道にやっていきますか。とか思っているうちに手に入れてしまった。


・ポーション作成 レア度1

ポーションを作る過程をMPを20使うことで省略することができる。

ポーションを数回作ることで取得可能。


なんかアッサリと終わってしまって何かもの足りない。


ま、いっか。


「マナさん、終わりました」


「それはよかったです。今日も何か買っていきますか?」


「いえ、今日はやめておきます」


「そうですか。それではまたのご来店お待ちしてますね」


なんか、帰るのが心苦しいんだけど。仕方ないよね。


「あのー、それで今日の使用料は?」


「今日はいらないです。昨日ももらってますので」


「そうですか、それではまた来ますね」


そして、独房に帰ってきて、ポーションを大量に生産していた。


その後、ログアウトしたり、ログインしたり、合間を縫ってクエストをしたりして、日曜が終わった。



また月曜からは先週と同じようにしていた。しかし、ポーションはいっこうに売れず、在庫だけが溜まって行ってしまった。


何が原因だろう?安すぎたのかな?あるいは、効果が低かった?


そこら辺は全然わからなかった。

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