第58話 鉄板購入
ログインしたら、とりあえずこれからの方針を考えていた。
また、魔王が出るのとダンジョンをやるためには、あの大きすぎる鉄板じゃ戦いにくいし、狭い空間だと使いものにならないから、小さい鉄板でも買いに行きますか。今思うとなんであんなに大きくなったかも不明だし。
というわけで、ギルドによってから、例の武器店に行くことにした。それに今日は日曜だから長い時間できるし。
ギルドではいつも通りなにごとなく終わり、すぐに武器店に向かうことができた。
武器店からはいつものことのように、カンカンと鳴り響いていた。
「すいません!」
そう、いつもより、少し大きな声で呼びかけた。
すると、今回はカンカンという音はすぐに止み、店主がこちらにやってきた。
「はい、どちら様です——って鉄板を頼んだ人じゃないですか。ちょうどよかったです」
「ん?何がちょうどよかったのですか?」
「ああ、それは、少し待っていてください。外でお願いします」
僕は意味がわからなかったが、とりあえず外に出て待つことにした。
しばらくして、店主は徹底を持って戻ってきた。しかも前回ほどではないが、それなりに大きい。
「あのー、それどうしたんですか?」
「これは、前あなたが不満そうだったので、小さくしたんです」
「作っていてくれたんですか?」
「はい。こちらの不手際のせいなので、これくらいは当たり前ですよ!それにあまり人が来なくて暇ですし」
「それにしても、また大きいですね」
「え?これでもまだ大きいんですか?!」
大きさは僕の身長から考えると多分150センチくらいだからな、そりゃあ、でかいでしょ。
「ええ、希望としては1メートル、1メートルくらいがいいかなと思いまして」
「そう、ですか。それじゃあ、この鉄板を削って小さくしますね」
「あ、それは待ってください」
「ん?何かに使うんですか?」
「はい。ですのでそれは、僕が買い取ります」
150センチでも使い道はあるだろうし、それにもう待つのは面倒くさいからな。
「え?本当ですか?」
「はい、買いますよ。それで値段はどのくらいですか?」
「えーと、8万ゴールドで」
「わかりました」
そう言って僕は金貨を8枚出した。
「あ、ありがとうございます」
「それと、1メートル、1メートルの鉄板も欲しいので、つくっておいてください」
「あ、わかりました。作っておきますね」
「それで、いつ頃できますか?」
「そうですね。2日もあれば終わりますよ」
「わかりました。それではまた後日」
そう言って僕は150センチ、150センチくらいの鉄板を持って、店主が見えなくなるまで歩き、アイテムボックスにしまった。
この日は、いろいろ試そうと思い、宿に帰ってもログアウトせずに留まることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます