◆第4話 子爵の側仕え

第4話〔1〕ふた葉の胎動

 

 

 

 

 

ニア「ハッ……!」

 

 

 突然のことで、ニアは持っていた連絡票のたばを危うく取り落としそうになった。

 

 身仕舞いをすませ、城主の寝室を訪れたのは朝の日課のためだ。

 

ベッドのへりに腰を据えていたアステルと差し向かいになって、今日の予定を読み上げていたのだが、こちらの弱腰よわごしに腕を回してきた彼によってそれをさえぎられてしまった。

 

 

ニア「ア……アステル様……」

 

 

アステル「…………」

 

 

 ぐいと体を引き寄せられて、へその辺りに顔を押し付けられる。

 

あまりにとうとつだったので、ニアは面食らってそのままの体勢で動けなくなった。

 

 幸い、部屋には他に誰もおらず、バルコニーとつながった大窓からも、入ってくるのは陽の光と山鳥のさえずりのみ。

 

ただし、ドアに鍵がかかっていなかったので、今しも飛び込んできた何者かに、城主に抱きすくめられている姿を目撃されてしまうのではないかという不安はあったが。

 

 

アステル「ステラはいい子だ。

彼女には……期待している……」

 

 

 こぼされた彼の言葉に、ニアの胸がにわかにざわめく。

 

 

アステル「でも、だからこそ……心配なんだ。

……違う、信用していないというわけではないんだけど……あぁ」

 

 

 城主自身も、整理がつかないといった様子だった。

 

アステルが今、心を砕いているのはステラのことだ。

 

 彼女の外仕え先が決まったのはつい最近。

 

メルヴィル城を訪問したドワーフ族のランプリング伯爵という男性が、ステラを強く気に入って側仕えとしてやといたいと言い出したのがきっかけだった。

 

 ハーフリングでしかもまだ13歳という少女を、単身勤めに出すのは確かに心配というもの。

 

先方も、充分な待遇を用意し、無理なことはさせないと固く約束して下さったために、今回小間使いとしてステラを派遣することに踏み切ったのだった。

 

 しかし、それがただちに良いという話でもない。

 

 老いて一線を退いた身とは言え、ランプリング伯爵は兵器を軍に売りつける、いわゆる死の商人と呼ばれる者。

 

そんな所へ彼女を巣立たせなければならない城主の胸中をおしはかってみれば、誰かに抱きつきたくなるのもなるほどよく分かるというものだった。

 

 

ニア「あの子ならご心配にはおよびません。

どのような仕事であっても、きっとよく成しとげましょう」

 

 

アステル「……彼女はがんばり屋だ。

あぁ……しかし……」

 

 

 彼の中では、相当な葛藤があるようだった。

 

13歳で外仕えに出されるのもそれほどめずらしいことではなかったが、小さな体で人一倍がんばるステラのけなげさがゆえに、彼の心を揺らしているに違いない。

 

まだ経験浅い亜人の少女だが、年寄りのかばん持ちという比較的簡単な仕事であれば、なかなかに都合の良い仕事であろうというのも事実だった。

 

 ニアはナイトテーブルのすみに連絡票をそっと置き、真っ白いサテンのロンググローブを外してから、アステルの両ほほに触れる。

 

 

アステル「ニア……」

 

 

 彼が腕を解いて顔を上げるのを待って、彼女は小腰をかがめた。

 

 そうしておいて、結びきれていなかった彼のスカーフカラーを結び直し始める。

 

 

ニア「街の宝石匠から連絡がございました。

先達せんだってご依頼の品が出来上がったそうでございます」

 

 

アステル「……ステラのネックレスか」

 

 

ニア「彼女も喜ぶでしょう。

城主みずから用意したプレゼントなら、なおのこと……」

 

 

 白くほそやかな手指でそれを正しく結び終えると、城主のしおれきった顔がずっと近くにあった。

 

きらめかしい星空を宿した夜色の瞳と見つめ合えば、彼の苦悩まで伝わってきそうだ。

 

 ニアは気持ちを切り替える意味も含めてすくと立ち上がり、城主に背を向けて軽く息をととのえておく。

 

脇ばさんでおいたロンググローブを再び両手にはめる時、アステルもまた憂いを取り置いた声音で言った。

 

 

アステル「明日、そのネックレスを受け取りに行ってくれるかい?

モモとルナも連れて行って、一日街でゆっくりしてくるといい」

 

 

ニア「かしこまりました、ではそのように……」

 

 

 手袋をはめ、ナイトテーブルの連絡票のたばに手を伸ばしかけると、またそれでもやるせなげに城主がつぶやいた。

 

 

アステル「こんな時、父上ならどのような言葉をあの子におかけになるだろう……」

 

 

ニア「…………」

 

 

 ニアの指がぴくりとして止まる。

 

彼の言葉は、短兵急たんぺいきゅうに彼女の胸先へと突き刺さった。

 

 

アステル「……ごめん、今のは私がいじわるだった」

 

 

 言ってすぐに自らのげんを取り消すアステル。

 

このことばかりは、ニアも彼の目をまともに見ながらは答えられなかった。

 

 

ニア「いいえ、とんでもないことでございます。

どうか、お謝りにならないで下さいませ。

わたくしのしたことは、とても許されるものではありません……」

 

 

 そもそもニアには、あるじから寵愛ちょうあいをたまわる資格などありはしなかった。

 

それは彼女がこの城へやって来た9年前の、ある出来事が原因だ。

 

 

アステル「そう……だからこそ」

 

 

 目を背けたままのこちらの手を、アステルは両手でもって包みこむ。

 

そして伏し目になって、切々と訴えるように言った。

 

 

アステル「……だからこそ、ずっとそばにいてほしい。

ペテュニア……」

 

 

ニア「…………」

 

 

 彼女の名は、ペテュニア・シンクレア。

 

 彼女はかつて、“暗殺者アサシン”だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 話を始めるにはまず、いく分か多めに時をさかのぼる必要がある。

 

戦災孤児であったペテュニアは、地方の孤児院で幼少期を過ごした。

 

 12歳となった頃、突然施設にやって来た豪族らしき男に引き取られたのだが、それが実は暗殺教団を祖とする家柄の者だったのだ。

 

表向きは爵位を有する名家で知られていたが、もともとは政争の手ごまとしてのアサシン集団を育てる一族ということであった。

 

 一時は何十人ものアサシンをかかえていたそうだが、時代とともに戦争の仕組みや社会の構造が変化し、活躍の場をうしなったアサシンたちは次第にその数を減らしていったという。

 

今や数えるほどしか残っていない彼らでも、需要は確かにあった。

 

ペテュニアもまた、次のアサシンとしてそこで様々な技をほどこされていったのである。

 

 最初はただ、拾われた恩に報いるためだった。

 

人殺しの家系と言われても、何人もの人が死んでゆく様を戦災孤児として戦場ですでに目の辺りにしていた彼女にとっては、特に驚くことでもなかったのだ。

 

 他に身を寄せる場所もとげるべき目的もなかった彼女は、必死になって暗殺術の修行をこなしていった。

 

そうすることで、自分をこのような境遇に追いやったこの世界に、何らかの仕返しができるのではないかと、3年間の修行を終える頃になると、考え始めるまでになっていた。

 

 こうしてペテュニアが15歳を迎えた冬のある日、彼女に初めての仕事がやって来る。

 

依頼主はパキラ・ストリンガー伯爵という初老の男性だった。

 

 

パキラ「まだ生娘きむすめではないか。

本当に大丈夫なのかね……」

 

 

 師父しふとともに伯爵家を訪ねたところ、通された部屋に踏み入っての浴びせられた第一声がそれだった。

 

3人はいずれも紳士淑女のかっこうをしていて、傍目はためには暗殺者の師弟とそのやとい主だとはとても見えなかっただろう。

 

 

師父「ご心配なく。

ペテュニアは近年まれに見る技の持ち主に育ちました。

きっと伯爵の期待に応えるでしょう」

 

 

 伯爵の質問には、師父が自信に満ちた顔で返事をしていた。

 

 この師父とは孤児院で初めて会ってから3年、行動をともにしてきたわけだが、未だになぞ多き存在であった。

 

職業柄ということでもあったのだろうが、普段から必要以上のことは語らず、仕事に際しても常に冷徹でそつがない。

 

 闇色の蓬髪ほうはつに闇色の瞳、右ほほに三すじの爪きず跡が走り、壮年の腕達者らしい精悍な顔立ちをしている。

 

主にカーダマインと名乗ってはいたが、それが本当の名前なのかすらも分からなかった。

 

 

ペテュニア「…………」

 

 

 その師父から技を仕込まれたペテュニアもまた、物静かでいて眈々たんたんとした物腰を備えていた。

 

ただし体形までは成長しきれておらず、薄むらさき色の髪もおかっぱで十人並みの顔立ち。

 

当時はまだメガネをかけておらず、深い青の瞳が不機嫌な目つきでむき出しだった。

 

 

パキラ「いいだろう。

依頼さえきっちり果たしてくれるのなら、文句はないわけだからな」

 

 

 一方の伯爵のほうはかっぷくこそ肥えてはいたが、師父と同じくらいの長身で血色もよく、健康そうではあった。

 

白髪まじりの短髪をたびたびかき上げ、落ち着きのない声で受け答えをしていたので、どうやらこの手の業種に仕事を依頼すること自体が不慣れであるように感じられた。

 

それほど切羽詰まった客なのであろう。

 

 

師父「こちらとしても、報酬さえきっちり払っていただければ、文句はないわけです」

 

 

パキラ「……ふむ」

 

 

 師父の切り返しに、半ばのけぞって気だるげにうなずくと、伯爵はペテュニアの前までやって来て彼女と向かい合った。

 

なめられまいとしてペテュニアは、彼をまっすぐ見上げ返した。

 

 

パキラ「少しややこしい依頼だ。

お前たちにしてみれば、至極たやすいことなのかもしれんがな……。

ヒースブルグのメルヴィル城という所に“アステル”という男の子がかくまわれている。

その子を連れ出して、ここまで連れてこい。

手段は問わんが、城の警備は固いぞ。

メイドの見習いとして潜入し、城内の信用を得たところで決行するのがよかろう」

 

 

ペテュニア「メイドの……見習い……?

わたしが、か?」

 

 

 口周りの斑入ふいりのヒゲを小刻みに震わせて彼が得意げに言ったあとで、ペテュニアは嫌悪をこめて開口した。

 

厳しい修行をやり遂げて、初めての仕事の依頼が人さらいでは、不満もこみ上げてくるというものだ。

 

しかし、全くの駆け出しだった彼女には、口答えは許されなかった。

 

 

師父「腰高な物言いはつつしめよ、ペテュニア。

どのような仕事も全力をもって成さねばならない」

 

 

パキラ「その通りだ。

しかるに、お前はその言葉づかいから改めねばならんようだな」

 

 

 2人からの説教で、この場に自分の味方がいないらしいことに気付いた。

 

実績もない小娘の身分なのだからそれが当然ではあったのだが、何だか急に息苦しくてわずらわしい。

 

 ペテュニアは仕方なく目を伏せ、息を吸い、胸の中にたまったわだかまりとともに吐き出しておく。

 

次に目を開けた時には、当てつけがましい笑顔を作って、わざとがましい振る舞いを添えて答えた。

 

 

ペテュニア「失礼いたしました、だんな様。

何なりとお申し付け下さいませ」

 

 

パキラ「……ふむ」

 

 

 眼前の依頼主が満足げに、あるいは軽べつをもこめてにやりとうなずく。

 

 

師父「まだ表情は固いが、まあ、これならうまくいくだろう」

 

 

 師父にまで値踏みをされているようで良い気はしなかったが、ともかくこれで仕事が始められるのだった。

 

拾われた恩などさっさと返上して、暗々あんあんとした一族などとは縁を切りたかった。

 

 目が明くようになってから考えてみれば、たかだか3年面倒を見てもらっただけのことだ。

 

このしがらみから抜け出すためには、まずは自分を押し殺して仕事に身を投じるほかないのだった。

 

 翌日、ペテュニアは一人、平民出に見られるようなそれらしい服装をして、さっそくメルヴィル家の門をたたいた。

 

亜人のメイド見習いを募集しているということであったので、番兵に応募に来たのだと伝えるとすんなり城の中へ案内された。

 

 居館の応接室へ通されると、すぐに子爵夫人を名乗る女性が応対した。

 

 

アイリス「それで、ペテュニア。

あなたはどのような亜人なのかしら?」

 

 

ペテュニア「はい、あの……とても外見では判別しづらいかと存じますが……。

わ……わたくし、“巨人族”のワンエイスでございまして、亜人といっても、もうほとんど血は薄れてしまっております」

 

 

アイリス「構わないわ。

どれほど薄れていたとしても、ふとしたことで亜人の質が現れたりするものね」

 

 

 子爵夫人はアイリスと言った。

 

とても聡明そうな顔立ちをしていたが、鈴を転がすような声と小柄で細身の体型のせいか、年かさでありながら幼げに見えた。

 

 深むらさき色のふわりとした長髪も、星々を閉じ込めたような夜色の瞳も、若々しくてつやつやしい。

 

ひざ下丈の白いエンパイアドレスをまとっていて、子爵にしてはかわいらしい女性だな、と、自己紹介を終えてペテュニアは思った。

 

亜人の者ばかりを方々から集めているようだが、アイリス本人に亜人の特徴は見当たらなかった。

 

 

アイリス「メイドの経験は?」

 

 

ペテュニア「家事はそこそこしておりましたが、他家にお仕えしたことはございません。

仕事でしたらどのようなことでもいたします」

 

 

アイリス「そう、それは頼もしいわ」

 

 

 センターテーブルをはさんで2つ3つ質問のやりとりがあったが、最終的には特にうたがうといった様子もなく受け入れられたようだ。

 

【コツンコツン】

 

 

声『母上、私です』

 

 

 と、ノックとともにドアの向こうから幼子らしき声が上がった。

 

それまで人当たりの良さそうな顔で取り澄ましていたペテュニアだったが、もしやと思い必要以上にぴくりと反応してしまう。

 

 

アイリス「ああ、びっくりさせちゃったかしら、私の息子よ。

入ってらっしゃい」

 

 

【カチャ……】

 

 アイリスが応じると、ドアが開いて一人の男の子が入ってきた。

 

 

男の子「しつれいします。

母上、えりがほどけてしまっ……」

 

 

 えりもとを両手で遊ばせながらペテュニアの横を通りかかる彼は、下座のソファーに座っていた彼女と目が合って固まった。

 

座っていたこちらの目の高さと同じくらいの上背の、母親ゆずりの星空の瞳を持つ男の子。

 

 

アイリス「紹介するわ、アステルよ。

アステル、新しく来てくださったペテュニア、ごあいさつして」

 

 

アステル「こ……こんにちわ」

 

 

 母にうながされ、暗紫色の髪をさらりと揺らしてはにかみ勝ちに言ったその子が、やはりくだんのアステルであった。

 

 

アイリス「まあ、スカーフがほどけてしまったのね。

ナニーはいなかったの?」

 

 

ペテュニア「奥様、もしよろしければ、わたくしが……」

 

 

アイリス「あら、そう。

じゃあよろしくね」

 

 

 向かい側のアイリスが席を立とうとしたので、ペテュニアは機を見て声をかけてみた。

 

これからしばらくはメイドの見習いとして潜入するのだから、やる気のあるところを見せておくことも必要であろう。

 

 夫人の代わりに席を立つと、ペテュニアはアステルの前にひざをついた。

 

 

アステル「…………」

 

 

 当惑した様子で直立する彼の顔をのぞき込むと、星空の瞳がくりくりとこちらをさぐっていた。

 

そんなにめずらしい顔立ちなのだろうか、ペテュニアはまじまじと見やられて、わざとがましい笑顔を返しておく。

 

 

アステル「……ハッ」

 

 

 にわかにほほを赤らめて視線をそらす彼。

 

何とも愛くるしいしぐさをするものだとひそかに心をなごませてペテュニアは、その子のシャツのスカーフカラーに手をかけた。

 

 ところが……。

 

 

ペテュニア「…………ん?

あれ……?

え、えっと~……んん~?」

 

 

 そもそも彼女は、他人のものはもとより、スカーフやネクタイなどという代物を結んだことがなかったのだ。

 

スカーフカラーの端と端をつまんでそれらしく交差させてみても、適当な所で折り返してみても、するりとほどけてゆくばかり。

 

 格闘したあげくに自分の唇が彼の唇に触れそうな距離まで迫っていたことに気付いて、あわてて頭を引きのける。

 

目を丸くしたまま息を止めていたアステルの顔に、こちらのほうが驚いてしまうという始末であった。

 

 

アイリス「ふふふ、身仕舞いをになうには、修業を積む必要がありそうね、ペテュニア」

 

 

ペテュニア「も……申し訳ございません……ι」

 

 

 結局、夫人が立ち上がって息子のそばまでやって来てしまったので、ペテュニアはすごすごとその場を退くしかなかった。

 

 

アステル「まって、母上。

私、これでかまいません……」

 

 

 身仕舞いを引き継ごうとアステルのえりもとへ手を伸ばしたアイリスだったが、彼はそれを拒否した。

 

 

アイリス「かまわないって、あなた……」

 

 

アステル「しつれいします……」

 

 

 そう言って彼は、ぶかっこうに結ばれたままのスカーフカラーを手の平でかばいつつ、くびすを返して歩き出す。

 

せかせかとうつむき勝ちになって戸口に向かうと、最後は逃げるようにしてドアの向こうへ消えていった。

 

【バタン……】

 

 ドアが閉まる音だけを残して退室してしまったアステル。

 

子どもの気持ちは読み取りがたいと言いたげに、取り残された2人は互いに見交わして苦笑いを浮かべていた。

 

見交わしたあとで、ペテュニアだけは夫人に顔を見られないようにしておきながら、目標の男の子が消えたドアをきっとにらみつけた。

 

 こうしてペテュニアは、見習いメイドとしての潜入生活を開始したのだった。

 

いずれやって来るであろう、作戦決行の日に備えて。

 

 

 

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