神様に恋

ぺんなす

第1話 神様との出会い

僕がその神様と出会ったのは、高校2年生の秋のことだった。

家が引っ越して別の場所になり学校への登下校の道が違くなった。

その神様が祀られている神社は、学校の登下校に通る道のわき道だ。

その道をまっすぐ進んでいくと、階段が見えてくる。その階段を上ると、神社が見えてくる。

その神社に、神様は祀られている。

僕がその道を通ろうと思ったのは好奇心だった。

道が変わってからすぐに気になっていってみた。

登校中はいけなかったので下校の時に行ってみた。

そこまで険しい道ではなかったが、森の奥に進んでいる感じだった。

神社につくと、一人の少女がお社の上に立って空を見ていた。

僕は危ないと思って声をかけた。

「そんなところにいたら危ないよ」

するとその少女は驚いた顔をしていた。

そして僕の目の前に文字が出てきた。

『私が見えるの?』

僕はその文字に驚いた。

「うん。見えるよ。どうしてそんなこと言うの?」

『だって私神様だから。神様はふつう人間には見えないの。あなたは不思議な人ね』

「君は神様なんだ。この神社に祀られてる神様なんだ。」

『うん。そうだよ』

「なんで喋らないの?」

『神様は人と会話するべきではないから。神と人は違うから』

「そっかそうだよね」

僕は少しその神様の声を聴きたいと思った。

僕の出会った神様はしゃべらなかった。

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