眠れぬお姫様と寝付かせ係
@keyinc
第1話 さあ寝ましょう
夕飯食べましたか?お風呂入りましたか?テレビはもう消してください。明日もお仕事なんだから、さあ寝ますよ。はい、お布団に入ってください。電気消しますよ。おやすみなさい。
やれやれ、うちのお姫様ったらやっと寝てくれた。ようし、これからは自由な時間だぜい。カモン、缶チューハイ!目覚めよDVD!
しかし、これから宴が始まるタイミングで、決まって寝室のドアが開く音が聞こえる。今夜もその例にもれず、お姫様が枕を抱えてやって来た。今夜も眠れないから、いつものようにとりとめのない話をして寝かしつけなさいとのことだった。
僕は即座にそうすることにした。さっさと寝付かせて自由な時間を得たかったからだ。僕は缶チューハイを冷蔵庫にしまい、DVDプレイヤー
の電源を落とすと、お姫様と一緒に寝室に向かった。
豪奢なベッドにお姫様を放り込み、僕は彼女の枕元の椅子に腰かけた。さて、今夜はどんな話
をして息の根を、おっと寝かしつけようか。
最初に言うことは決まっている。姫様、眠れないのは交感神経が優位に働いているからです。つまり緊張しているのです。リラックスするためには副交感神経を働かせなければなりません。そのためにはセックスするのが一番です!さあやりましょう!痛っ!
ここで毎回蹴りを喰らい、そしてお父様に言ってあなたを刺身にするわよ!とかこの性欲魔神とか罵られる。はいはい分かりました。お話しして差し上げますよ。
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