闘の護神 ベルダ

朔月 更夜

序章

人は何故闘うのか。

人は何故命を奪うのか。

そして……人は何故そうまでして生きたいと願うのか。

それが私にはずっと不思議でならなかった。

奪った人の命の分だけのしかかる重荷に耐えてまで、何故人は生きたいと願うのか。

それが私には本当に不思議でならなかった。

私はそれが知りたくて、ただその気持ちの赴くままに、終わりの見えない旅へと出かけたのかもしれない。ふと、今頃になってそう気付いた。

きっと私の旅が終わることはない、そう、この命が果てるその日まで……

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