第161話 女王様
ウチの子(猫)の気質は女王様である。そしてわたしは下僕。女王様の態度によって物事が動く。
最近は夜が冷え込む。ある夜猫がいつも通りわたしのベッドへやって来た。いつもならわたしの体の上に乗るのだが、その日は違っていた。
わたしの顔の横に来たのである。どうしたのかと思っていると、猫がわたしを見た。
これは、もしかして……。わたしは掛け布団を持ち上げてみた。すると猫は掛け布団の中に入っていった。
どうやらわたしが掛け布団を持ち上げるのを待っていたらしい。自分から潜り込めば良いものを……。やはりそこは女王様だからだろうか。
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