第160話 寝るとき

 わたしの掛け布団は羽毛布団だ。夜猫と一緒に寝るとき、まずわたしの体の上に乗る。それからわたしの体の横へ移動する。最近はわたしの体の上ではなく横にぴったりと張り付いて寝る。

 しかし羽毛布団はふわふわしている。そうすると猫がわたしにくっつきたくても布団に阻まれる。だから猫は掘る。わたしとの隙間をなくすため、わたしの体の横の羽毛布団を掘るのだ。トイレの砂のように掘り少し窪みが出来たところに横になり、わたしにぴったりとくっつく。

 猫の仕草ややっていることはとても可愛いのだが、羽毛布団が破れないか心配だ。


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