第13話

 終焉期中期ーーーーーー

 世界の三分の一程が焦土と変えられ、人々が為す術なく神々に蹂躙されていた頃。


 とある神の前に一人の少女が立ち塞がった。


 神は少女をさげすむかのように嘲笑あざわらうが、数分も経たない内に、後悔と恐怖が脳裏を駆け巡った。


 一体自分は何を敵に回し、何に触れてしまったのか。


 今まで感じる事さえ出来なかった感情というものを抱き――――その生涯を終えた。


 少女はただ憎悪に歪んだ泥のように濁った瞳で、紅に染まる空をじっと眺め続けた。

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