第2話 〝凹み″
この世界に、何かを生み出した時、例えば、新しい〝もの″を創造すると、それを現実化するためには、それを表現するための相反するものが必要で、〝それ″も同時に生み出すことになる。
『この世界に凹みを入れる』
と言ったスティーブジョブズの言葉を、知っているだろうか?
彼は、今までにないものを生み出すことをこのように表現した。
そもそも、〝幸せ″というものはこの世界になかった。
そして、〝幸せ″という凹みを入れたとき、同時に〝辛い″が生まれて、凸になった。
それは、元々おなじもの。
それぞれの漢字を頭で合わせるとわかる。
一がプラスになったのが、〝幸せ″
一がマイナスになったのが、〝辛い″
その一を中心にすると、お互いに見分けがつかなくなり、〝幸せ″でもなく、〝辛い″でもなくなるのだ。
ここに、この世界の真理がある。
だから、何かを生み出した時、必ず相反するものが生まれているのだ。
あなたが、それを求めた瞬間から、それは生まれている。
〝幸せ″を実感するために、〝辛い″を実感しなきゃ〝幸せ″を実感することができないのだ。
そして、それぞれを同時に実感することを想像してみると、それは、とても難しいことがわかる。
いや、実は、結局の所、何が〝幸せ″で、〝辛い″なのかわかりにくい。
そこで、〝空間″と〝時間″を注入したのだ。
プラスとマイナスを同時に味わうと、お互いが混ざり合って結局、どちらも味わうことができない。
そこで〝空間″により、プラスとマイナスをまず分離させる。
より、プラスを味わうために、〝時間″によって、じっくりとマイナスを味わえるようにした。
〝空間″と〝時間″
これなくしては、味わえない。
だから、なぜ〝辛い″ことが起こるのかというと、あなたが〝幸せ″を味わうことを求めたからだ。
あなたが、
〝あなたの幸せという凹み″
をいれたのだ。
そこから真理を見いだすことができれば、この世界での生き方を見直すこともできるはずだ。
とても大きな何かを求めているのなら、とても大きな何かを放つことだ。
求める(=凹みを作る)のなら、その相反するもの(=凸)を受け入れて、覚悟することなのだ。
それをふまえて、見方を変えればいい。
この世界では、何かを〝与える″〝放つ″ということが、〝得る″ための秘訣なのだということだ。
逆に言えば、何も与えず、放たずに
得てしまうと、何かを失うことになる。
その得たものが、大きければ大きいほど、失うものも大きくなるのだ。
だから、宝クジが当たることを、〝本当のあなた″は、求めてはいないのだ。
このことから、すぐにあなたは、
この学びを〝お金″主体で考えるかも知れない。
しかし、お金だけではなくて、あなたのとてつもないすごい力を持っている心の中で、この世界に色んなことを与えてみることを考えるのだ。
そして、やってみることだ。
すると、あなたが今まで苦労しても得られなかったことが、不思議と得られるだろう。
この一連の内容をじっくりと考えることで、新しい生き方を見つけることができれば、あなたは人生のマスターになれる。
そして、何でもできるあなたに変わることが出来るようになるのだ。
新しい何かを生み出すために。
新しい凹みを入れるために。
それがあなたの使命。
これが、〝わたし″からのメッセージだ。
そう、〝わたし″は、〝あなた″だ。
今は、まだ会うことが出来ない
〝あなた″だ。
〝わたし″が次に話すことが出来るとしたら、〝あなた″に会う時だ。
それ以外、許されないのだ…
だれ?…なの?
また…同じ…
…?へ…凹…み?
あ…あれは…何?
僕は…
だれ…?
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