燃費を比べてみよう

 燃費の値の出し方が分かったところで、実際に燃費を比べてみましょう。


 ところで何と比べれべよいのでしょう? 家族の車? それとも友人の車などでしょうか? いえいえ、違います。同じ車で比べなくては意味がありません。自分の乗っている車より大きな車や小さな車と比べても、意味がないのです。大きい車は比較的燃費が悪く、小さい車は燃費が良いのです。


 それは、大きな車はエンジンも大きい傾向にあり、エンジンに燃料がたくさん入ります。すなわち多くの燃料を消費します。小さな車はどうでしょう? エンジンが小さく燃料があまり入りません。そのため燃料消費が少なく燃費が良いのです。


 では、同じ車に乗っている知り合いと比べるべきでしょうか? いえいえ、これも少し違ってきます。走行パターンなどの要因で大きく燃費は変わってくるのです。例えば、高速道路を多く使う人は、比較的燃費は良くなる結果が出ます。また、市街地で多く使用しているのであれば、信号など停車が多くなることが多く、燃費が悪くなるのです。


 そこで、比較対象にするべきものは新車カタログに乗っている公称燃費値です。これは自動車メーカーが発表している燃費値です。カタログ燃費値と、先程測って頂いた実際の燃費を比べると相違があるかと思います。違いがあって問題ありません。数値が離れていれば離れているほど改善の余地があると言うことになります。本書ではなるべくカタログ燃費に近づけることを目標とします。では、次はカタログ燃費と言うものをお伝えいたします。

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