　エアコンとは夏場は涼しい風を、冬場は暖かい風を出すと言うのが常識だと思います。しかし、カーエアコンでは、エアコンを使わなくても暖かい風を作り出すことが可能です。送風だけで暖かい風を出すことができるのです。

　何度も言いますが、エアコンは重たいコンプレッサーを回すことによって機能します。そのため燃費が悪化します。しかし、暖房であれば、エアコンボタンを押さずに、暖かい送風を選ぶだけでエアコンコンプレッサーを回さず暖房を作り出すことができるのです。

　原理としては、エンジンの冷却水の熱を使います。冷却水と言えども、80℃ほどの温度があるお湯のことです。そのお湯に空気を潜（くぐ）らせることで暖房が出せます。

　経験があるかと思いますが、冬場にエンジンを掛けてすぐには暖房は出ません。それはエンジンが暖まっていないからです。

　冬場に暖房だけを使う時にはエアコンボタンをOFFにして、送風のみを選択することで燃費の悪化を防ぐことができます。

　しかし、注意して頂かないといけないこともあります。それは、エアコンOFFでの暖房では除湿機能が使えないと言うことです。雨や雪の日などでは車内が曇る傾向にあります。フロントガラスが雲っていては前が見えず大変危険です。

　そのため、除湿を行いながらの暖房では、必ずエアコンスイッチをONにして頂く必要があります。

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