　先ほどお伝えした回生ブレーキ。良いことだけではありません。それらを踏まえ上手な回生ブレーキの使い方を理解していただきたいと思います。

回生ブレーキのデメリット

・回生ブレーキだけでは、停車することができない。

　回生ブレーキはあくまで補助ブレーキであるため最終的な停車は摩擦ブレーキの使用となります。

・ブレーキの力が弱い

　先ほどもお伝えしましたが、回生ブレーキは補助ブレーキです。急ブレーキの時は摩擦ブレーキに頼ることになります。

・エネルギー変換率が悪い

　回生ブレーキは走っている車の運動エネルギーを電気に変えてハイブリッドバッテリーに貯めます。運動エネルギーを電気エネルギーに変換するという意味です。そして、変換した電気を使用して、モーターを回す。電気エネルギーを使用してモーターを介し運動エネルギーに変えるのです。その際、運動エネルギー→電気エネルギー→運動エネルギーとなるのでロスが発生するのです。しかし、従来であれば捨ててしまっているエネルギーなので少しでも取り出せれば燃費に貢献できるということなのです。

・ハイブリッドバッテリーが満タン時、回生ブレーキが使用できない

　回生ブレーキは使用すれば必ず電気が発生します。運動エネルギーを電気エネルギーに変えることでブレーキが掛かるからです。ハイブリッドバッテリーが満タンの時に発電してしまうとハイブリッドバッテリーが容量オーバーでパンクしてしまいます。それを防ぐためにハイブリッドバッテリーが満タンの時は回生ブレーキは作動しないようになっています。

・回生ブレーキ使用時に音が出る

　ハイブリッドカーをお乗りの方でしたら気が付くと思いますが、回生ブレーキを使用している際に音がします。ウィーンとモーターを回す音と言えば分かるかと思います。自転車のライトもそうですが発電機を回すと音が出ます。静を売りにするハイブリッドカーではとても気になる音かと思います。