　『満タン方』は正確でないとお伝えしたように、カーディーラ等の整備の現場ではそのような計り方で燃費を出していません。整備の現場であればより正確な、燃料噴射時間と燃料圧力から算出したデータを使っております。一般ユーザーであれば、そこまで正確なデータは必要ないでしょう。先程言いました、燃料噴射時間や、燃料圧力など調べることは一般のユーザーには困難です。そのため測定が容易に行える『満タン方』が使われます。

　では、『満タン方』について説明します。

　『満タン方』とは、ます、自動車の燃料を満タンにします。そして、そのまま走行しましょう。そして、先ほど満タンにしてからの走行距離を記録します。その後、燃料が減った状態で同じように満タンにします。その時に入った燃料の量であらかじめ計った走行距離を割ります。すると1リットル辺りの走行距離が分かるのです。ガス欠まで走る必要はありません。

　簡単に測ることが出来ます。燃費改善に向けて重要なデータとなります。現在の燃費を把握しておきましょう。

　では、なぜ『満タン方』が正確でないかということを次に説明します。