第90話 強気ものVS強気もの

 昴たちは、無事にパンドラに合流することが出来た。


「なんなの?

 これ……」


 アスカさんが、目を丸くさせて驚く。

 それもそうだろう。

 今のパンドラは、半壊状態。

 コミュニティとしての機能はないに等しい。


「これ……全部、テオスが?」


 タナトスが、亜金に尋ねる。


「うん、そうだよ」


「許せないわね……

 女子供もこのギルドにはいるのでしょ?」


 一花さんが、そう言うとジョーカーさんがうなずく。


「そうだな。

 許せねぇ……」


「まぁ、とりあえずそんな話はあとにしてマスターんトコに来てくれ。

 茶でも飲もうぜ」


 バルドさんが、そう言って現れる。


「あ、はい。

 お願いします」


 一花さんは軽くお辞儀をした。

 バルドさんが、そう言うと一同は、マスターの喫茶店に向かった。


「いらっしゃいませ」

 マスターが、そう言うとジョーカーさんがマスターの方を見る。


「お前、どこかで……?」


「初めましてだと思いますが……」


「ああ……」


 ジョーカさんは、静かに笑う。


「……貴方がパンドラの№2なの?」


 一花さんの方を見てマスターが笑う。


「いえいえ、№2はミズキさんですよ」


「私、そんなに強くないよ」


 そう言って先に来ていたミズキさんが現れる。

 万桜さん優心さん、玉藻さんも近くにいた。

 女子会でもしていたのかな?

 と思ったけれどふと思った。

 この状態でデモニックが来たら、相当ヤバくないかな……

 強気ものVS強気もの……

 相当の戦いが見れる気がする、


「何をボケっとしているの?」


 アスカさんが、俺のお腹を突く。

 そして、さらにぼーっとしていた亜金君をプレゲトンが蹴る。

 そして、かかと落としからの浮かして蹴り上げ、もう一度かかと落とし。

 酷いな、プレゲトンの亜金への仕打ちは……


「そろそろ話を進めるぞ」


 バルドさんが、そう言うとメンバーは、一箇所に集まった。

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