第18話 おっぱいがダメならパンツが見たい。
俺は、小さくうなずいた。
そう、俺は強くなってハーレムを作る。
それを野望にしよう。
そして、あの女勇者たちを見返してやるんだ。
とりあえずみんな綺麗だったり可愛かったから、あんなことやこんなことをしていっぱいエッチなことをするんだ。
俺は、小さく思った。
優心さんが、呆れた目で俺の方を見ている。
いいんだ。
男なら、おっぱいがダメならパンツが見たいと思うのが心情。
だけど、両方共見れないのが現実……
俺が俺であるあいだは、両方とも見ることは出来ないだろう。
でも、強くなれれば変われる気がする。
「遠い目をしてどうした?」
玉藻さんが、俺に尋ねる。
「いえ、なんでもありません」
「本当か?」
玉藻さんが、疑いの目で俺の方を見る。
「先生!昴君は思春期の男の子っぽいエッチなことを考えていたであります!」
優心さんがそう言って俺のナイーブな心にナイフでズタボロにするようなことを言う。
「うむ。
それは、思春期だから仕方がないな」
玉藻さんは、そう言ってメガネをクイッと上にあげる。
「うん!
仕方がないね!」
優心さんは、そう言って親指を立てる。
「ああ。
仕方がないな!」
玉藻さんも親指を立てる。
玉藻さんって案外ノリがいいんだな。
俺が、そう思った時、優心さんの表情が強張る。
「まぁ、そんなことはさておき……」
「ああ、囲まれているな」
玉藻さんの表情も強張る。
「……え?」
なんのことだろう?
「昴君、オークの群れだよ。
ここで負けると昴君は焼き肉に。
私と万桜ちゃんは玩具にされるよ」
優心さんがそう言って手のひらに水晶を召喚させた。
玉藻さんは、お尻に尻尾が生える。
しかも七本。
そして、その尻尾から一本の刀を抜き取る。
あの尻尾どうなっているんだろう?
ちょっと気になる。
「昴よ。
何をのんきそうな顔をしているんだ?
オークの個体値は雑魚だが、群れで来るから少し厄介だぞ?」
玉藻さんが、そう言うと刀を振り落とす。
すると刀が炎に包まれる。
すると日本の足で歩く豚が現れる。
うん、RPGに出てくるオークだね。
雑魚キャラだけど、あの斧とか怖いな……
と言うかあの斧って、誰が作っているのかな?
それとも人間から奪ったのかな?
でも、この数の斧は流石に盗めないよね。
じゃ、どうしてあいつらは斧を持っているのか……
もしかして作った?
でも、誰が?
俺の頭には色んな疑問が浮かび上がる。
「今は、戦いに集中して!」
優心さんが、そう言って水晶を1匹のオークの顔にぶつけた。
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