第3話 女勇者登場!
俺は、スライムを殴りまくった。
この世界は攻撃するたびに経験値が上がるシステムかもしれない。
なら、俺がすることはひとつ!
このスライムをフルボッコにしてやる!
即ち!ずっと俺のターンならず、フルボッコタイムだ!
しかし、スラムは全然ダメージを受けてない。
流石の俺も疲れた……
俺は、息を切らしてその動きを止める。
するとスライムが、じっと俺の方を見ている。
もしかして、これが俗にいう……
仲間にして欲しそうに見ているというやつか?
だが、悪いな……
お前なんか仲間にはしない!
俺が仲間にするのは、可愛い女の子だけだ!
女の子モンスターも可!
俺は、スライムに渾身の一撃を浴びせる。
するとなんてことでしょう!!
スライムは、悲鳴をあげて仲間を呼んだ。
スライムが、1匹から6匹に増えた。
さて、どうする?これはピンチというやつか?
俺が、焦っていると……
ひとつの火球がスライムを襲った。
そして、俺の前にひとりの女の子が立った。
両手に剣を持ったショートカットでボーイッシュな感じのかっこいい女の子だった。
「さぁ、キミはボクの後ろに避難して!」
こういう展開もありかも……
俺は、そう思いながらその子の後ろに隠れた。
あぁ。いい匂いだ……
すると再び後ろから火球がスライムを襲う。
「うっし!2匹倒せた!」
そう言って杖を持った女の子がふたり現れた。
「痛いの痛いの飛んでけー」
もう1人の女の子がそう言って俺の頭に杖を当てると俺の体の疲労感が消えていく……
スライムに火球をぶつけたのは、美人さん。
傷を回復させてくれたのは、天然ぽいけど可愛い女の子だ。
そして、もうひとり盾とショートソードを持った綺麗な女の人が空から舞い降りる。
「シルバースライム……
経験値稼ぎにはちょうどいいわね」
綺麗な女の人がそう言ってスライムを剣で切った。
するとその部分が氷付きスライムを破壊した。
「あと2匹!」
ボーイッシュな女の子が両手剣で叩き切った。
スライムは、そのまま潰れ天然っぽい女の子が、「ぽぽん!」と言うと疾風がスライムを襲いあっという間にスラムたちを倒した。
「怪我は、してない?」
ボーイッシュな女の子が、俺の方を見て笑う。
「はい!」
これは、あれだな。
無職で異世界に行ったらハーレム……的なあれだな。
この子たちを好きにしていいんだ。
この可愛い女の子たちを……
「それは、よかったわ」
綺麗な女の人がそう言った。
「貴方たちは、何者ですか?」
聞かなくてもわかるけど聞いてみた。
「私たちは、勇者のパーティーよ」
先ほど火の魔法を使った美人な魔法使いがそう言ってそれぞれ自己紹介してくれた。
綺麗な女の人が、ビリーブで勇者。
美人な女の人が、魔法使いのシズカ。
天然っぽくて可愛い女の子が、ピトス。
そして、ボーイッシュな女の子がモチコ。
うん、このパーティーに俺が入ってあんなことやそんなことをしていいんだね。
なんかワクワクしてきた。
「キミは、この辺りの子じゃないよね?」
「えっと子って歳じゃないけれど……」
「え?どう見ても私たちと変わらない歳じゃない」
シズカが、そう言って鏡で俺の姿を見せてくれた。
すると10代の頃の俺の姿が見える。
若返ってる。
もしかして、これが転生というやつか?
ニート、異世界、転生と来たらくるものはひとつ……
そう、ハーレムだ!
なんか、わくわくしてきた。
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