第49話 アイテムマスター

 宿屋に戻った俺は部屋で、ステータスを開く。

先ほど手に入れた「鍛冶★」「エンチャント★」にSKPを割り振ろう。


 鍛冶★に、50払って「真・鍛冶★★★」となった。さらに150払ってMAXにする。

 

 エンチャント★に50払って「真・エンチャント★★★」となった。さらに150払ってMAXにする。


 さて、これで「真」とつくスキルが4つ揃った。

 合成できるはずだ。「????????★★★★★」をっ!

 合成画面に移動する。



--------------------------------


[採取王★★★★]+

[創作王★★★★]+

[鑑定王★★★★]+

[真・鍛冶★★★]+

[真・調薬★★★]+

[真・エンチャント★★★]+

[真・料理★★★]


→[アイテムマスター★★★★★]


コスト:SSランクの魔核1個

    Sランクの魔核1個

    Aランクの魔核5個

合成条件:全ての素材のスキルMAX


必要な合成素材が揃っています。


---------------------------------



 よし……合成するぞ……しちゃうぞ……っ!



【SK2 「アイテムマスター★★★★★」を習得しました。また、これにより称号「神の創造」を入手しました。】



 とにかく、どんなスキルか、見てみないと。



--------------------------------------------


アイテムマスター


★★★★★ SKP:1470/2000


Lv0: SKP-0

LvMAX: SKP-2000


--------------------------------------------



 もう、すでにSKPは割り振ってあるんだね。さっさと530振っちゃおう。でもこれで残りSKP2960しかない。今度からもう少し大切に使わなきゃ。


 で、アイテムマスターの効果なんだけど。



【ありとあらゆる"物"の扱い、知識、創造が神の領域となる。ただ、武器は扱いが影響しない。

・扱いにおいて、道具の扱いの技量、速さ、使い方、採取、保存方法等ありとあらゆる事柄が神の領域となる。

・知識において、すべての"物"についての知識を得ることができる。

・創造において、自分の作りたいものの材料などが浮かんでくる。また、技術力、速さに関しては、神の領域となる。

意図しない限り、必ず高品質なものが出来上がる。

・上記以外にも様々な効果がある。】



 ………すげえ。つまりは、だ。

 材料さえあればなんでも、短時間で高品質で作れるし、その材料も採れる場所がわかるし、保存や採取においても神となる……か?

 

 本当に★★★★★といった感じだね。

 本当に凄い。


 とりあえず、お試し、してみたいよなぁ…。

 どうしよっかなぁ……。あ、トリアエリアル山に鉱石を堀りに行こうか。

 ピッケルの扱いとか採取どれだけできるかとか調べるのに丁度いい。


 ここから、えっと……4日だっけ? その採れた鉱石でなにか一本剣を作ろう。

 ずっと水剣ってわけにもいかないしね。

 でも、どうやっていこう?


 あ。………エンチャントがあるじゃないか……。

 俺は靴にエンチャントする。「透明化」「超高速」「空中歩遊」「守護壁」と。


 本当はホナードさんからこんなの教えてもらってない。だけど、書き方がわかる。

 本当にアイテムマスターってすごい! ……お地蔵様は俺にチート能力あげられなかったって言ってたけど、自力で手に入れちゃったね。


 しかも、こんだけエンチャントしてるのにコストはMPとDランク魔核数個。

 本来ならば「超高速」だけでAランク魔核持ってかれるらしいんだけど……。これもアイテムマスターの恩恵だ。


 ちなみに、透明化はこの装備者が透明になれる効果。

 超高速はこの装備者のSを直進的に走る場合のみ20倍近くまで跳ね上げる効果。

 空中歩遊は空中を歩けるようになる効果。

 守護壁はバリアーを張る効果。

 バリアーで身体を衝撃やその他空中浮遊物(虫など)から守ってくれる。


 この靴はどうやら価値が国宝になったみたい。


 さて、行きますか。


 俺は王都から出て、森の中で透明になり、守護のバリアーを張って、空中歩遊で上空に上がり、超高速でトリアエリアル山に向かって走り始めた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る