第4話 スキル

 スキルの説明詳しく。


【スキルは使える技や特技を表します。SKとはスキルの略です。

 スキルには二種類あり、SK1は魔法でSK2は技術だと考えてください。

 SKPとはスキルポイントのことで、これを使ってスキルの育成等をします。】


【SK1の説明です。SK1はMPを消費し行動、発動するいわゆる魔法です。SK1の威力はそのスキルの育成段階やステータスで上下します。


 SK1にはランク表記が2つあり、文字で示されているのはE~SSの7段階で、E→D→C→B→A→S→SSの順で高くなります。

数字はステータス一覧には表示されませんが、各スキルを詳しく見た時に見れ、1~21の段階が示されています。

 7段階表記にも対応しており、1ランク内でも数字で3段階に分かれています。例えば同じDランクでも Dの4 と Dの6 では性能や威力に違いがあります。


 ランクが高いほど威力や性能が優れています。特にSSは珍しく、破壊力は絶大、性能も途轍もないですが、到底お目にかかることはありません。】



 ほうほう、SK2は?



【SK2は武器の練度や職人技術などが上がります。MPを消費するものは少ないです。育成段階で練度や技術が高くなったり、できることが増えます。

 SK2にもランクはあり、★の数で表されます。

最大で5で、多ければ多いほど強力なものになります。】



 種類についてはわかった。SKPとは?



【SKPはスキルの育成段階を上昇させます。

ただ、1p割り振るごとに段階が上昇するのではなく、一定のSKPを振ると次の段階に進むという形です。

 これをご覧下さい。スキル一つ一つを調べるとこのように表示されます。


--------------------------------------------


術(例)


Rank: E - 3 SKP:4/15


Lv1: SKP-3 ○

Lv2: SKP-6

Lv3: SKP-9

Lv4: SKP-12

LvMAX: SKP-15


--------------------------------------------


技(例)


★ SKP:25/100


Lv1: SKP-3 ○

Lv2: SKP-8 ○

Lv3: SKP-15 ○

Lv4: SKP-25 ○

Lv5: SKP-35

Lv6: SKP-55

Lv7: SKP-75

LvMAX: SKP-100


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 右上にそのスキルに割り振っているSKP数と必要総SKP、その左にランク、その下にそのスキルの育成段階とそこまで到達するのに必要なSKP数が表示されています。

 習得した段階の横には○がうたれます。これらは勿論、SKPを消費し上昇させます。しかし、SK2はSKPを消費せずとも、自己鍛錬や一定の行動をすることでも段階が上昇します。よく考えて割り振りましょう。】


 なるほどなるほど、スキルの運用はSKPが必要不可欠で、節約もできると…。これも考えさせられるね。

 

 粗方のことはわかったから、SKPとSTPを稼ぐためにそろそろ敵をみつけt……



【まだ待ってください。

説明終わってないですよ?】



 ファッ!? 勝手に表示された!

 びっくりしたぁ……えーと……はい?



【説明、終わってません。

続けてもよろしいですか?】



 あ、ハイ。ドーゾ。



【初期スキルはステータス同様、皆同じです。

ですが、スキルを増やすことで個人の個性がだせます。

 スキルの増やし方は大まかに4種。

 <特定の行動をする> <アイテムで得る> <スキルの派生、進化> <スキル合成>です。


順に説明すると 、


 <特定の行動をする> とは、スキルが増えるような行動をしたりすることです。他者に教えてもらったり、本などでヒントを得て習得するのもこれに含みます。


 <アイテムで得る>とは、アイテムで直接得ることができるということです。そのアイテムで習得できるスキルのなかにはランクA以上のものもあります。ただ、そのような高ランクのスキル習得アイテムは大抵、入手困難です。


 <スキルの派生、進化>とは、特定のスキルにSKPを最大まで振ると派生スキルが増えたり、そのスキル自体が進化したりすることです。両方の場合もあります。進化しても割り振ったSKPと得た魔法は減りなくなりません。

 ただ、進化する際に、対価を払う場合があります。

 派生は派生元に近い別のものが生まれてくるのでSKPは0からスタートです。進化同様、派生元のスキルは残りますが、派生するには対価を支払う場合があります。

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(例)

◎◎術 0/35p

ランクD

派生

○○術 25/25p(進化、派生元)

ランク E

進化

大○○術 25/75p

ランク C


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 派生も進化も無いスキルも多数存在します。

最後に一番重要なのが<スキル合成>です。

<スキル合成>とは名前の通りスキルを合成することです。合成する際には対価を支払います。


 素材とするスキル数に制限はなく、素材にするスキルを合成する順番で完成するスキルも違うことがあるので、完成するスキルは無限です。無論、同じ順番で同じ素材スキルであれば該当されるスキルができます。


 なお、素材にしたSK1スキルは消えてしまいます。SK2と(X)のマークがついたSK1は合成しても消えません。また、素材にするSK1はSKPが三割以上割り振られなければいけません。


 三割を超えてる場合は完成したスキルにあまりのSKPスキルが割り振られます。

 SK1でも(X)のものは最後まで割り振られてないと合成できませんが、進化した(X)つきSK1は前の段階を素材として指定するのであればノーリスクでできます。


 SK2は合成してもスキルもSKPも基本は消えませんが、その該当スキルの上位互換のようなSK2スキルが完成するのであれば、消えます。

 勿論、その場合、SK1(X)のように前の段階も合成素材に指定することができます。

 ただ、合成は1日3回しかできません。また、あまりにランクの差がある素材同士だと意味が無いことがありますので、注意してください。

……

………

 私からの説明は以上です。新しい人生、幸せを掴んでください。

 なにか本当に困ったこと等があったら強く、私のことを念じてください。

 このような形でいいのでしたら、できる限り協力します。

               by 幻転地蔵】



 …………うん。

 なんとなく、お地蔵さんじゃないかとはおもってた。

 ちょっと待ってって言われた時ぐらいから。本当にありがとうございます。


 ともかく……スキル合成……か……。

 これは物凄い。組み合わせがほぼ無限とかどれだけ深いんだよ、この世界。

 対価ってのと、全員できるってのは気になるけど、アイデア次第で最強か。俄然、ヤル気がでてくるぞ。

 て、言ってもレベル1だし、泣きまくったからお腹も空いたしで、とりあえずはレベル上げと食料のことを考えるとしよう。


 そう考えた時、近くの茂みから音がした。



____ ガサガサガサッッ!!! _____



 その方を警戒しながら向いた。

 ………そこには巨大な兎のような"何か"が居た。


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