第561話 久々に作るよ! -2-

「わりぃ、わりぃ」

「わふ、ちょっと遅くなったよ」



 呼び出して10分くらい経ってから二人は来た。 

 まさか本当にこんな昼間からイケナイことしてたわけじゃないよね? 

 連絡を受けてから、慌てて服を着たからこんな時間になったみたいな。


 それなら申し訳ないことをした。

 ラーマ国王に2回(実質1回だけど)も呼び出され、その2回ともちょうどミカといい雰囲気になってた時だった、そんなことがあったからね。

 嫌な気持ちわすごくわかる。



「ごめんね、やっぱりお取り込み中に呼び出しちゃったかな?」

「ち、ちがうぜ! 断じてちがう、すこし手が離せないことがあったから遅れてきただけだ」



 あんまりみない慌てぶりを披露するショー。

 ……ほんとかなぁ。リルちゃんの目は泳いでるしなぁ。

 まあいいや。ここは我が親友を信じようじゃないか。



「そっか! じゃあ強化してほしい装備品出してよ」

「俺はこのレーヴァテインだけだな」

「わふ、私はこの腕輪を…」



 二人はそれぞれ伝説級のアイテムを差し出してくる。



「リルちゃんは赤ずきんはいいの? エンチャントカード貼るだけでもだいぶ違うんだけど」

「ショーからもらった大事な頭巾は戦闘には持って行かないからね。…でも汚れにくいだとか品質を保つだとか、そんなカードがあるなら欲しいな」

「わかったよ。どうぞ」

「わふん、アリムちゃんありがとう」



 俺は数枚のエンチャントカードをリルちゃんに渡す。

 この二人に作るのは、レーヴァテインの強化版、この鎖みたいな腕輪の強化版、そしてレーヴァテインと似たような能力を持つ斧か。



「じゃあ俺たちはこれで戻ってもいいのか?」

「うん、いいよ。夜には取りに来てね」

「おう!」

「わふ、じゃね!」



 二人は仲良く帰っていった。

 やっぱり途中で呼び出したらいけない系じゃなかったのかな、あの二人。……まあいいや。




「有夢、作業室こもるんでしょ? その前にほら、ぎゅーとキスしてよ」

「はいはい」



 俺はミカを抱きしめつつ、キスをした。

 数分間それをしたあと、俺は作業室へと篭り始めた_____



_________

____

__



 できた。

 全部完成したよ。我ながら脅威の集中力だね。ふふ。

 今回強化した武器はこんな感じになったよ。

 まずはサクラちゃんの自動攻撃剣だね!



【「自動攻撃魔神剣 ディアホーン」


・状態→ 最良

・出来→ 最高

・価値→ 神具

・材料→ アダマント

     エンチャント

     S~SSの魔物の素材(省略)

・種類→魔神剣

・説明

:攻撃+5000

:剣としての性能を神事的に上昇させる(切れ味、耐久性、攻撃力10倍)。

:この剣は鞘から引き抜いた瞬間、自動で敵を判別(所有者の記憶から推測)し、攻撃する。

:この剣の自動行動時の強さは、持ち主の剣の扱いの強さと同等(最低『剣の豪』保持者並み)。

:所有者はこの剣に自由に命令できる。

:所有者のステータスをHPとMPを除いた全てを神事的に上昇させる(10倍)

:程よい軽さにする。

:壊れない。

:常に最良の状態を保つ。 】



 次にカナタとのラブラブな証である首輪。



【「燃ゆる美の女神の首飾り ブリーシンガメン」


・状態→ 最良

・出来→ 最高

・価値→ 神具

・材料→ 黄金巨兵の核

     炎竜の尾骨

     思考鴉の目

     緑宝玉の幻石

     エンチャント

・種類→魔法の首飾り

・説明

:器用+5000

:首輪としての性能を神事的に上昇させる(耐久性、効果10倍)。

:この装備者が『魅了の才』以上の魅力的な称号を所持していた場合、全てのステータスを20倍にし、MPの消費を1/10、受けるダメージを1/10させ、さらに魅力を上げる。

:回復魔法の効果を神事的に高める。

:装備者に対する全属性の魔法・技のダメージを1/10にさせる。

:所有者の望む大きさに変える事ができる。

:程よい軽さにする。

:壊れない。

:常に最良の状態を保つ。 】



 次に、カナタの腕輪だね。増えるやつ。

 でもおかしなことに『8つに増える』という効果を『100個に増える』にしようと思ったけど無理だった。

 そういうこともあるんだね。



【「神愛なる黄金の腕輪 ドラウプニル」


・状態→ 最良

・出来→ 最高

・価値→ 神具

・材料→ 黄金多種

     アダマント

     エンチャント

・種類→神の腕輪

・説明

:防御・魔力+6000

:首輪としての性能を神事的に上昇させる(耐久性、効果10倍)。

:この腕輪は念じる事で8つまで増やす事ができる。増えたモノは任意で24時間から1年で消滅する。

:装備者にかかる補助魔法の効果を神事的に上昇する。

:所有者のステータスをHPとMPを除いた全てを神事的に上昇させる(10倍)。

:装備者の腕の太さに大きさを合わせる。

:程よい軽さにする。

:壊れない。

:常に最良の状態を保つ。 】



 カナタの新武器は最後に確認するとして、次はリルちゃんの鎖みたいな腕輪にいってみようと思う。 

 まあ鎖みたいな見た目も、それっぽさを残しただけで普通の腕輪と変わらなくしたんだけどね。

 腕とか挟んで痛そうだし。



【「神喰いへの非拘束腕輪 ノングレイプニル」


・状態→ 最良

・出来→ 最高

・価値→ 神具

・材料→ アダマント

     宝石各種

     魔物素材各種

     エンチャント

・種類→神の腕輪

・説明

:防御+3000

:風技・火技の効果を神事的に高める。

:状態異常全て完全無効。

:装備者の全ステータスを10倍にし、さらに素早さを50倍にする。

:所有者の腕の太さに合わせる。

:首輪としての性能を神事的に上昇させる(耐久性、効果10倍)。

:程よい軽さにする。

:壊れない。

:常に最良の状態を保つ。 】



 そして次にショーの自慢の武器、レーヴァテイン。

 これは元々が強いね。正直、俺の持ってる神魔剣に同じ効果を入れようかとも考えてるくらいだよ!

 


【「終焉を伝える焔神剣 レーヴァテイン」


・状態→ 最良

・出来→ 最高

・価値→ 神具

・材料→ アダマント

     炎の素材各種

     魔物素材各種

     エンチャント

・種類→魔神剣

・説明

:攻撃+5000

::剣としての性能を神事的に上昇させる(切れ味、耐久性、攻撃力10倍)。

:火の魔法と技の効果を神事的に高める。この剣を媒介として使用する技の場合、さらに高める。

:この剣に所有者の召喚した魔法の剣を付与できる。その場合、この剣の切れ味や攻撃力はその分加算され、その魔法の剣の効果も得る。また、その剣が火属性を含む場合、その効果を増幅させる。

:所有者のステータスをHPとMPを除いた全てを神事的に上昇させる(10倍)

:程よい軽さにする。

:壊れない。

:常に最良の状態を保つ。 】



 そしてリルちゃんの斧もこれとほとんど同じにしたんだ! リルちゃんが得意な魔法を考えて属性だけ変えてね。

 でもこれ見た目がなんだかおどろおどろしい。

 いや、かっこいいんだけど、女の子が装備するのはちょっと…みたいな感じ? 

 まあいいか。



【「神喰斧 フェンリル」


・状態→ 最良

・出来→ 最高

・価値→ 神具

・材料→ アダマント

     魔物素材各種

     エンチャント

・種類→魔神大斧

・説明

:攻撃+5000

::斧としての性能を神事的に上昇させる(切れ味、耐久性、攻撃力10倍)。

:風の魔法と技の効果を神事的に高める。この剣を媒介として使用する技の場合、さらに高める。

:この斧に所有者の召喚した魔法の斧を付与できる。その場合、この剣の切れ味や攻撃力はその分加算され、その魔法の斧の効果も得る。また、その斧が風属性を含む場合、その効果を増幅させる。

:所有者のステータスをHPとMPを除いた全てを神事的に上昇させる(10倍)

:程よい軽さにする。

:壊れない。

:常に最良の状態を保つ。 】



 次にカナタの宝物の眼帯なんだけど、これは普通にいつもの『程よい軽さにする』『壊れない』『常に最良の状態を保つ』にステータス10倍を加えただけ。

 あとはもともとしてあったエンチャントを残してある。

 そんで持ってカナタの武器だ。

 正直これは自信作。

 俺の持ってる剣とショーの剣のいいとこ取りをさせたんだ。



【「英雄の黒き神槍 ゲイボルグニル」


・状態→ 最良

・出来→ 最高

・価値→ 神具

・材料→ アダマント

     魔物素材各種

     エンチャント

・種類→魔神槍

・説明

:攻撃+6000

::槍としての性能を神事的に上昇させる(貫通性、耐久性、攻撃力10倍)。

:闇・風の魔法と技の効果を神事的に高める。この槍を媒介として使用する技の場合、さらに高める。

:この槍に所有者の召喚した魔法の剣を付与できる。その場合、この槍の切れ味や攻撃力はその分加算され、その魔法の剣の効果も得る。また、その槍が風・闇属性を含む場合、その効果を増幅させる。

:所有者のステータスをHPとMPを除いた全てを神事的に上昇させる(10倍)

:MPをこめることにより、槍の強さを上げる(MP1で+0.01倍)

:投擲して場合、任意に自動で手元に戻ってくる。

:刺突して部位より、魔法を放ちやすくなる。

:程よい軽さにする。

:壊れない。

:常に最良の状態を保つ。 】



 とまぁ、こんな感じで。

 見た目も申し分ないし、これならあの中二病な弟も大満足だろう。


 確認はし終わった。

 あとは届ければ終わりだね。

 あーあ、久しぶりに楽しく作成ができたよ。ふふ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る