第274話 叶、考える-2- (叶・桜)

 槍投げにより魔物を狩りに狩ったカナタとサクラは、その魔物の肉を使った少し豪華な朝食をとっていた。



「さて、今日の予定なんだけど…今日はまず、スキルの管理をするから」

「うん。で、その後は?」

「その後は勿論、魔物を狩る。今日は昨日とは別の場所…C~Bランクの魔物が出る山に行こうと思うんだ。時たまにAランクも出るらしい」

「Aランクっ!? あ、でも叶のスキルだとすぐに逃げられるから心配は要らないよね」



 二人は朝食を食べ終わり、歯を磨いて顔を洗って着替えると、ソファに座ってステータスの管理をし始めた。



「じゃあ、今の俺達のステータスを見てみよう。かなり高くなってるハズ」



--------------------------------------------


-ステータス-


name:カナタ


Level:67


EXP:156600


HP :1410/1410 (100)

MP :2010/2010 (400)


A(攻撃力):810 (200+5)

C(器用度):615 (+10)

D(防御力):705 (100)

W(魔法力):605

S(素早さ):1655 (1000+50)


STP: 4750



-スキル-


SK1)


[E(X):火術]Lv - [E(X):水術]Lv -

[E(X):風術]Lv - [E(X):土術]Lv -

[E(X):念術]Lv - [E(X):癒術]Lv -

[E(X):強化術]Lv - [E(X):弱化術]Lv -


SK2)


[剣技★]Lv - [体技★]Lv 3

[槍の道★★]Lv MAX

[弓技★]Lv -

[料理★]Lv 3

[解体★]Lv MAX

[隠密★]Lv MAX

[大探知★★★]Lv MAX

[スパーシ・オペラティオン★★★★★]Lv 1


SKP: 4810


称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者]

印: -


--------------------------------------------

--------------------------------------------


-ステータス-


name:サクラ


Level:67


EXP:156600


HP :1410/1410 (100)

MP :2010/2010 (400)


A(攻撃力):740 (100+30)

C(器用度):610 (+5)

D(防御力):710 (100)

W(魔法力):965 (400+60)

S(素早さ):1155 (500+50)


STP:4950



-スキル-


SK1)


[E(X):火術]Lv - [E(X):水術]Lv -

[E(X):風術]Lv - [E(X):土術]Lv -

[E(X):念術]Lv -

[C(X):癒術・真]Lv 2

[C(X):強化術・真]Lv 1

[E(X):弱化術]Lv -

[E(X):解異常術]Lv -


SK2)


[剣の道★★]Lv MAX

[槍技★]Lv - [体技★]Lv 2

[弓技★]Lv -

[隠密★]Lv MAX

[大探知★★★]Lv MAX

[エブリングリーメ★★★★★]Lv 2


SKP:4600


称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者]

印: -


--------------------------------------------



「…何これ! 何これ、叶っ…。 STPとSKPがとんでもない事になってるよ!?」

「ああ…そう、だな…」



 事実、カナタも予測はしていたものの、驚いていた。

 4500以上もあるポイントで、かなり色々と好きな事ができる。

 魔核もそれなりにあるため、合成や進化もある程度自由なのだ。



「すごいよな、コレ。なんでもできるぜ。桜、悪いが先に俺のを考えるけど、いいよね」

「う…うん」



 カナタは自分のステータスを再度開いた。

 いくらか実戦を積んだ彼の中では、もうすでに自分の

STPの割り振りは決まっていた。

 4750ある内の、1000を素早さとMPに振る。それでも有り余るために、さらに400ずつ追加。

 

 そして今度は利便性が確認できた器用に1000振る。これは、桜の補助の効果をより引き出すためでもある。

 残った950のうち、450を攻撃に振って500余らせた。



「ふう…俺のSTPの振りは終わったよ。桜、SKPを振る前に桜のSTPを振っちゃうね」

「お願いね」



 カナタは次に桜のSTPを考え始めた。

 4950あるSTPを自分とほぼ同じ感じに、1000を素早さとMPに。1600を魔力に振る事を提案。

 キリが悪かったので100をMPに追加し、残り1250。

 そのうち、250を攻撃に、500を器用に振らせた。



「こんな感じだろ。桜の補助魔法は本当に役に立ったからね…。魔力は高めに設定させてもらった」

「そう、そんなに役に立ったの? もっと私に頼ったっていいのよ!」

「うん、今日も頼らせてもらうね。……次はSKPを振らないと」

「じゃあ任せたわよ」

「任された」



 カナタは今度はSKPを割り振る。

 まず優先すべきは★★★★★であり、それをMAXにできるほどのSKPが今は十二分にある。

 ひとまずは1500のSKPをスパーシ・オペラティオンに割り振り、MAXにした。

 結果、彼は[勝利者フィムブチュール][疾駆する者]という称号と1000の素早・攻撃を手に入れた。


 称号の前者の効果は無かったが、後者は素早さに関係するものが、補正がかかるという内容であった。 


 さらにカナタはCランクの魔核3個を使い、槍の道を槍の豪へと進化させ、さらに200のSKPを割り振ってMAXにし、隠密もDランクの魔核3個で大隠密へと進化・MAXにした。


 それでも残りは2960あった。

 全く減りそうにない。


 ならば、と、カナタはスキル合成に使うため、SK1にも着手する事にした。

 兄である有夢が、ゲームの主人公が使っているという理由で雷魔法が好きなように、カナタも兄と同じような理由で風の魔法が好きだった。


 さらにカナタは常々、スパーシオペラティオンの瞬間移動に念術が合うと考えていた。

 この二つをひとまずはカナタはあげられるところまで上げる事にした。

 結果、計1100のSKPを消費し、それぞれを[極]とした。


 また、カナタは兄の好きなキャラクターの魔法も何だったか覚えていた。

 ゆえにカナタは再び1100のSKPを消費し、水術を極みにしてから風術と合成し、雷術を生み出して、その雷術も極めた。


 それでも760も残ったSKPだが、カナタは今の魔核ではSランクのスキルなどを作れない事を察し、そのために残す事にした。



 カナタは次にサクラのSKPを弄った。


 まずはエブリングリーメをMAXにするため、750のSKPを割り振らせた。

 その結果、サクラは[豊穣者ヴァナディース][豊饒となる者]と[_____の才]という称号を手に入れたのだが、その最後の称号の内容を、カナタに教えようとはしなかった。


 サクラが妙に恥ずかしがったり、『そんなはず無い』と小声で呟いているのがカナタには気になったが、相当に嫌がっているので訊くのはやめた。


 なお、豊饒なる者という称号の効果は、木・植物の魔法と回復・補助魔法の効果を高めるという内容であった。

 さらに1000ずつ魔力とMPを得たようだ。


 残りをカナタはまず、剣の豪、大隠密に振らせ、次に癒術と強化術に極MAXまで降らせた。

 

 それでもやはり2480も残ったために、次にカナタはサクラに水術と土術を15だけ振らせて、真に。

 そしてその二つを合成して木術にし、木術を極めさせた。

 ついで、解異常術も極MAXにし、これで残りは1300。


 サクラの攻撃のバリエーションを増やすため真で留めた水術と土術を極MAXにして370のSKPを余らせる。


 これでサクラのステータス割り振りも完了した。



「よし、終わりだよ! だいぶポイントが余ったな…。魔核がもっとあればなぁ…」

「そう? 今のままでも十分強く無い?」

「まあね。でも、SSSランクには程遠いよ」

「確かに……そうかも」

「ところで桜、なんか今日さ…」

「ん? どしたの?」



 サクラはカナタが居るであろう方向に向かって、首を傾けた。狙ってやったわけでは無い。

 カナタはそれに少しドキリとした。

 もともと容姿端麗だったサクラが、見慣れているはずのカナタにですら普段よりいっそう、可愛く見えたのだ。


 なおこれは称号の効果である。



「いや…何でも無いよ、何でも無い」

「ふーん? 変なの。ま、いいや。早くレベル上げ行こう! ねっ!」

「う、うん。そうだね、行こう」




#######



 サクラとカナタのステータスです。

 

--------------------------------------------


-ステータス-


name:カナタ


Level:67


EXP:156600


HP :1410/1410 (100)

MP :5110/5110 (1800+300)


A(攻撃力):2355 (650+1100)

C(器用度):1715 (1000+105)

D(防御力):705 (100)

W(魔法力):705(+100)

S(素早さ):4105 (2400+1100)


STP: 500



-スキル-


SK1)



[A(X):雷術・極]Lv MAX

[A(X):水術・極]Lv MAX

[A(X):風術・極]Lv MAX

[E(X):火術]Lv - [E(X):氷術]Lv -

[E(X):土術]Lv -

[A(X):念術・極]Lv MAX

[E(X):幻術]Lv -

[E(X):癒術]Lv -

[E(X):強化術]Lv - [E(X):弱化術]Lv -


SK2)


[剣技★]Lv - [体技★]Lv 3

[槍の豪★★★]Lv MAX

[弓技★]Lv -

[料理★]Lv 3

[解体★]Lv MAX

[大隠密★★★]Lv MAX

[大探知★★★]Lv MAX

[スパーシ・オペラティオン★★★★★]Lv MAX


SKP: 760


称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者]

   [勝利者フィムブチュール][疾駆する者]


印: -


--------------------------------------------

--------------------------------------------


-ステータス-


name:サクラ


Level:67


EXP:156600


HP :1410/1410 (100)

MP :5310/5310 (1400+1300)


A(攻撃力):1060 (350+100)

C(器用度):1205 (500+100)

D(防御力):705 (100)

W(魔法力):3905 (2100+1300)

S(素早さ):2205 (1500+100)


STP:500



-スキル-


SK1)


[A(X):木術・極]Lv MAX

[A(X):水術・極]Lv MAX

[A(X):土術・極]Lv MAX

[E(X):風術]Lv - [E(X):火術]Lv -

[E(X):岩術]Lv -

[E(X):氷術]Lv -

[E(X):念術]Lv -

[A(X):癒術・極]Lv MAX

[A(X):強化術・極]Lv MAX

[E(X):弱化術]Lv -

[A(X):解異常術・極]Lv MAX


SK2)


[剣の豪★★★]Lv MAX

[槍技★]Lv - [体技★]Lv 2

[弓技★]Lv -

[解体★]Lv 2

[大隠密★★★]Lv MAX

[大探知★★★]Lv MAX

[エブリングリーメ★★★★★]Lv MAX


SKP:370


称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者]

   [豊穣者ヴァナディース][豊饒となる者]

   [魅了の才]


印: -


--------------------------------------------

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る