異世界召喚された・・・・・しかも3度目ってそりゃ無いでしょ~でもお陰でチート~

ハースト

異世界に召喚されちゃった

第1話異世界召喚らしい

ドスン!

その音と共に今死闘を繰り広げていた魔物が倒れた。

ハァ、やっと終わった。もうあれから一ヶ月か、早いもんだなぁ。あの時はまさかこんなふうになるなんて思ってもいなかったな。─────────────────────

あれは、幼馴染みの宮瀬遥香と学校から帰っている途中。

二人で並んで歩いている時、いきなり地面が光り出した。

光が眩しくて顔を腕で覆い隠し次に目を開けると、何も無い場所、比喩ではなく、一面真っ白しかない世界って言った方がいいのかな?そんなところに僕一人でいた。

周りを見渡しても遥香はいないし、意味が良くわからなくて、夢かな?と思い始めていた頃。

突然声をかけられた。

(これは夢ではないぞ?もう少し現実を見ろ。それくらい分かるだろう)

前を向いていると、何も無い場所からいきなり十代後半から二十代前半ぐらいの歳の男が現れた。

(夢じゃない?なら、ここは何処?そしてあなたは誰なんですか?僕と一緒にいた女の子は?一体どこに行ったんですか?)

(待て待て、そんなにいっぺんに聞かれるとこんがらがるだろう。まずは、此処は世界と世界の間だ)

(世界と世界の間?)

随分と中二臭い名前だね

(そう。この世の中には世界が沢山あるんだ。

で、世界と世界がつながる時、この場所ができる。次は私が何者かの質問だったな?)

(いえ、その前に、その世界と世界がつながる時ってどういうことですか?)

(それも後で説明しようか。本題に戻るとして、私を表す明確な答えは無いんだが、ややこしく言わずに、君にわかりやすく言うとするならば、神って所かな)

(神様!?本当に?本当に神様なら何でそんな人?が僕なんかの前に現れるの?)

(それは、君の幼馴染みが何処に行ったか、の問にも関わりがあるから、一緒に説明しよう。

まず君は異世界召喚というものを知っているかな?)

(異世界召喚・・・ネットの小説でよく見るやつだね。勝手に異世界に召喚されて、勇者様お助けくださいとか言われて帰らせろっていうと帰る方法は分からないとか無いとかいう頭おかしいやつじゃなかったっけ?)

パチン

と指を鳴らす神様?

(そうそれだ!君達は今その異世界召喚をされている真最中なのだ。そしてさっきの質問に答えようか、異世界召喚の魔法又は魔術が使われるとこの場所ができるんだ)

(・・・・・・くくっ・・・・・はは、あっはははははははははははははははは!!あっはははははははははははははははははは!!・・・・)

なんだ?いきなり笑えてきたぞ。

笑いすぎて苦しい

(だ、大丈夫か?)

(え、ええ、大丈夫ですよ。それより君達ってどういう事ですか?・・・まさか!)

(本当に大丈夫かい?大丈夫って言うなら良いんだけど。それじゃあ本題に戻ろっか。そう、そのまさかだ。君の幼馴染みも異世界召喚をされている最中なのだ。本当はここに連れてこられれば良かったんだが、ここは2人しか入ることが出来なくてね。君か彼女かどちらかに説明をしなくてはならなかったから、私がここに来る事は確定。そしてどちらの方が話を聞いてくれるかと調べたら君の方が良さそうだったのでね。

ああ、でも安心してくれ。ここにいるからって君が遅れて召喚されたりすることは無いから)

(そう、それなら安心・・・していいのかな?)

(それで、君をここに呼んだ理由だが、君達が行く世界の説明を少ししておこうと思ってね)

(説明?)

(そう、私には召喚を阻止することが出来ないから、せめて、いきなり放り出すのではなく、少し説明をしてから放り出そうと思ってね)

(結局放り出すのは変わらないんですね)

(まあ、それは置いておいて、まず[ステータス]と念じてみてくれ)

ステータスね。異世界系の定番だね。




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