MONOGOTO
にのまえ
#1「PEACE」
世間では戦後七十年守られてきた平和が崩れそうになっている。
個別的自衛権から集団的自衛権の移行によって
日本が大きく変化する事態になったからだ。
テレビでは連日、『戦争法案』や『平和を守れ』と連呼し、
抗議している映像がニュースのたびに報じられている。
しかしながら私は皆が連呼している『平和』というものに違和感を覚えている。
確かに私たちの生活は他国による影響を受けることなく、
技術の発展によって快適な生活を過ごしてきた。
豊か故に衣食住以外にも様々な分野での発展が目まぐるしく、
先進国として日本は繁栄してきたことは事実である。
しかし、成長の背景には世間ではあまり語られることが少ない、大きな闇の実態が存在する。
ひとつは先進国の中でも最多を誇る自殺者数、
もうひとつは犬や猫といった動物の年間殺処分数が十数万匹であるという事実だ。
平穏な生活の裏で多くの尊い命が失われている現実がありながら
今の日本を『平和の国』として称えることはお門違いだと私は考えている。
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