5章

プロローグ

第224話 プロローグ

 少年は決めた。

 必ずや奴を倒すと。

 圧倒された相手にリベンジする為に。



 少年は誓った。

 今度からは役に立つと。

 二度とあんな失態はしないと。



 少女は悩んだ。

 自分の生について悩んだ。

 その答えはまだ見つかっていない。



 少年は思い出した。

 傷付けばあれ程までに痛いものだと。

 自分の認識の甘さを身を持って実感した。



 肉体的に傷ついた。

 精神的に傷ついた。


 それぞれが戦いにおいて敗北をした。

 方向性も見いだせていない人もいる。



 それでも彼らは生きている。

 だからこそ再起できる。



 だからまだ、終わりではない。


 ――終わらせない。

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