第183話 故郷 06

    ◆



 ウルジスによるアドアニアとの交渉公表。

 そのことによって先に『正義の破壊者』の面々が述べた通りの展開になった。

 アドアニア国は抗議の声すら上げられず、ただそれを受け入れた。

 そのことにより、堂々とアドアニアに入国出来るのは、『正義の破壊者』にとって大きなメリットとなった。

 戦車などの大型の兵装や大量の所属員、何よりカズマのジャスティスなど、いくら地続きとはいえ密かに移動させることは難しい為、入国ルートの選択などに気を遣わないのは負荷的にも非常に助けになった。

 そして『正義の破壊者』の一行は、会談準備という名目で会談の二日前に入国した。


 正々堂々。

 正面から。

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