第2話 不倫妻のたわごと

夫は不倫している これ私の確信

相手はもちろん三歳年下の 身近な女性

夫の好みの女性くらい わかりきってるわ

三歳差くらいなら 話がはずむものね


ひょっとしていつも配達にくる

ショートヘアにデニム姿の女子に違いない

だって前の相手がそうだったから

前の相手同様 私はその女子を潰さねばならない


えっ 被害妄想?

うっかりそんなことをしたら

名誉棄損で訴えられるよ

そんなことはすでに わかりきってる

しかし 私のこの悔しさといらだち






誰がなにをしてくれるというの?


姑には 自業自得

浮気されるのは あなたに女としての

魅力が足りないからよ

ひとりの男も 手なずけることができないの

横目づかいの皮肉たっぷりの物言い


自業自得 まさにその通りといえば納得

だって私 昔は三歳年下の男性と不倫してた

不倫相手を忘れるために

今の主人と見合い結婚したの

ひょっとして この事実

姑に気付かれたのかも


やはり 不倫好みの似た者同志が

くっつく運命なのね






不倫された人妻の苦しみ

今度は私が味わう番ね

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