人類×俺=美少女?

@kazu00

第1話エピソード①(序章)

こんな世界、俺が壊してやる。何故こうなった?どうして分かってくれない?神よ、本当に見ているだろか?お前が下した審判がこれって言うなら・・・全部ぶち壊してやる。俺は神なんて認めねぇ。全部、俺が終わらせてやる。なぁ、そうだろ・・・そろそろ始めようか安息レクイエムという名のデス・ゲームを。

「ジリジリジリ・・・。」

耳元でいつもの音が鳴り響く。今日は2016年、2月14日だ。そう、モテる男にとってはハッピーな日だろが生憎あいにく、昔からそういったイベントにはあまり縁がないんでね。別に顔が悪いわけでも、スタイルが悪いわけではない。自分から進んで話しかけず、群れる習性がなかった為、恋人というものができなかったのだ。まして、取り巻きは変人ばかりで、女が全く寄ってはこなかった。そして、現在に至る。チーン。

「あ~、つまんねぇ。何か面白いことないかな~。」

と何万回呟いたことだろう。皆さんは自分が特別な存在ではないのかと、切望したり、本気で自分って特別な存在だと考えた経験はあるだろか?少なからずこの問いにイエスと答える人はいるだろが、大抵は俗に言う中二病や、自己特別なんたらとやらの精神病と言われるのが落ちであろう。でも、ここで疑問がある。誰がこの世界のルールを決めたのか?地球はどうやってできたのか?人類は何故誕生したのか?これって、人類の創造主がいたのではないのかと。まぁ、そんな話は置いといて、今日はバイトの日だった。朝からパチンコ店でのバイトだ。正直、腰が痛くなるし、五月蠅うるさいし、辞めたくなる。ただ、生きるためには仕方がない。

「さぁ~て、行きますか。」

厚手のコートを羽織り、少し錆びた自転車に乗り重いペダルを力いっぱいに押し込み寒空の下、交差点を一気に走り抜いた。街はカップルでいっぱいだ。

「はぁ、やってらんないね~。」

「お主、仲間ではないか。」

そういって話しかけてきたのは、同僚の佐藤だった。こいつは大学時代からの友達で二次元しか愛せない相当、残念な男だ。お互い就職に失敗し同じバイト先で3年も働いている。

「おいおい、お前と一緒にするなよ、俺はただ作らないだけだ。」

「っか、それって結果いないんだから、変わらなくね?」

とニヤッといつものいやらしい笑みを浮かべて言ってきた。相変わらずむかつく奴だ。

「休憩はいりま~す。」

裏手の喫煙上に身を投じた。吸って吐く息が白く、副流煙と混じりちらつく粉雪と同化し淡く消えていった。その後、バイト先を後にするとコンビニに寄り弁当とタバコ、ジュースを買って素早く自宅に帰宅した。部屋の電気をつけると白い綺麗な封筒が机の上に置いてあった。早速、開けて見てみると、1通の白い紙が入っていた。そこには一言だけ書いてあった。

。」

と。シャワーを浴び、弁当を食べ適当に時間を過ごすと、乱暴にベットに横になった。あの手紙の内容が頭から離れない。あの言葉が100回反芻はんすうした頃にようやく眠りについた。

人生を賭けたゲームの始まりだ。

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