天樂

@Kyouya

第1話

過ぎた時間は二度と戻らない。


時間は誰にでも平等に与えられるものだから。


俺の青い時間は、とっくのとうにさよならを告げていた。


だけど、諦められないことがひとつ。




「天樂」をつくること。


天樂。即ち天人の奏でる音楽のようにこれ以上ない感動を与えられる音楽。


人間が作るなんて「無理」に決まっているが、その単語一つで片付けるのも悔しい。


俺は、ずっと天樂だけを目指してきたのだから。



今、音楽が世界を穿つ。

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