第5話


高校2年になってはや一カ月。


今はゴールデンウイークです。


昨日が一日目で安奈と遊んで


今日から残り全部はバイトです。


お疲れ自分。


でも断れなかったんだよ、人少ないからはいってお願い♡


まで言われたら…ね。


私が働いてるのは親の知り合いのところなんだけど、

結構自由でなかなか楽しい。


でも人手不足で求人募集を毎回だしてる。


ここは隠れ家みたいなところで、常連さんが多い。

たまに、常連さんが知らない人を連れてきて、

その人がまた、常連さんになるとか。


人当たりがとてもいい店だい。


「結奈ちゃん!!!」


『はぃぃぃ!!!』


そんなこんなで、バイト一日目も終わりかけて、コップを全部拭いていると

オーナーの美紀ちゃんがいきなり私を嬉しそうな声で呼んだ。


美紀ちゃんは28歳で、お父さんとお母さんがよく行っていた

カフェのマスターの子供さんで、とても仲良くしていたらしい。


28歳という若さなのに、オーナーまでして、せっせと働いて、

笑顔がかわいくて大好き!

小さいころから相手してもらってたから仲良しなの。

っていっても私が生まれた時はまだ中学生だったけどね。



『どうしたん?』


「一人新しいバイトの子が決まったで!」


『まじか! やっとやなぁ。ここ、隠れ家てきやし中々来ないと思ってたよ。』


「ほんまそれっ。常連さんの息子さんやってさぁ。なんか社会勉強や!って言うててほんまに連れてくる思わんかったわ。めっちゃ嬉しい。」


きらきらした目で履歴書をもちながら訴えてくる美紀ちゃんは


この上なく嬉しそうだった。


夫の真紀さんも嬉しそうで、鼻歌なんかを歌いながら料理をしている。


どんなけ人手不足なんやい。


まぁ、私しか働いてないけどね、アルバイトとして!









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ふわふわ系男子に恋をしました。 @honoka

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