どうせなら世界を楽しもう!
@pea
第1話プロローグ
ある部屋の一室、綺麗な銀色のロングヘアーの少女が、ベットの上で虚ろな目をしながら膝を抱えて座っていた。
少女の首輪には何故か首輪が付いており、服も何の飾りもない服を着ていた。
そして、少女は急にベットの上で立ち上がると、大きな声で叫んだ。
「何だこれはーーーっ!」
話は少し遡る、世界は
そして、VRが開発されてから4年後、ゲーマー達が待ち望んで止まなかったVRを使ったゲームが発売された。
そのゲームの名前は『
通称FUOは、世界初のVRを搭載したゲームと言うことで、長い時間を掛けて調整を行う必要があり、FUOが発売される三年前に様々な年齢の人達がFUOのテスターとしてFUOの企画に参加することとなった。
俺こと
恭也の父親はFUO企画の企画担当者だったため、小学生辺りの人を集めるのが難しいため、自らの息子に声をかけてみたのだった。
恭也は父親の仕事を手伝えるのが嬉しく二つ返事で了承し、FUOの世界に飛び込んだ。
そして、FUOが始まるまでの三年という月日を掛けて、FUOは調整を繰り返していったのだった。
最初は普通に体を動かすだけでも、伝達速度が遅く大きなタイムラグが生じてまともに動くことさえ叶わなかった。
しかし、企画が始まって一年が経つ頃にはVRの技術も発展し、その応用の仕方なども分かってきて普通に動く事が出来るようになった。
そこからは早かった。普通の動きから現実では再現の難しい動きなども出来るようにしていき、半年程でキャラクターの動きは殆ど完成した。
そして、そこからは最初からいるテスター達と新にゲームをテストするテスターを集めて、FUOの物語は始まったのだった。
難易度の調整やデバック等の確認と編集を繰り返し、2036年についにFUOは発売の時を迎えた。
俺は小学4年生から中学1年生になっていたが、その頃にはFUOの魅力に完全に囚われてしまっており、夜中の3時頃まで毎日FUOをプレイして睡眠は学校で取ると言う不規則な生活習慣をFUOのβテストが終わって正式サービスが始まる三ヶ月前まで送っていた。
俺はFUOの正式サービス開始の18時00分にログインするために、学校から帰るや否やすぐさま母親にご飯を頼み、ご飯が出来るまでの間にお風呂に入った。
俺はサービスが開始するまでの間、ご飯中やお風呂中でもずっとそわそわし、開始30分前には完全に準備を整えた状態で待機していたのだった。
そして、ついに待ち望んだFUO正式サービス開始の18時00分を迎えて、俺は早速ログインした。
FUOのβテストから引き継がれる物は、容姿と名前と称号だけと言う少なさで、容姿や名前も始めに変更することも可能なので、実質最初からのプレイと変わらなかった。
俺は容姿も名前も変更するつもりはなかったので、すぐさまゲームを開始したのだった。
そして、おれは三ヶ月前までプレイしていたFUOの世界に再び戻ってきた。
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