「恋」という気持ち

柚月 心響

第1話 プロローグ

「何でアンタにそんな事言われないといけないのよ!」

私は、目の前の相手に向かって怒鳴った

耳の鼓膜が破れるんじゃないかというくらいの大声で

「そんなに大声出さなくても聞こえるよ」

私が怒鳴ってる元凶のくせに・・・コイツはっ

「誰の所為で大声出す羽目になってると思ってるのよ!?」

「人の所為にしないでよ」

「誰がどう見てもアンタの所為だから!」

私のイライラメーターは着実に上がっている

同時に血圧も上がっているだろう

「僕はただ、事実を述べただけだよ」

ニコリと微笑みながら、殺意が湧くことを言いやがって・・・!

「事実?・・アンタが今、私に言い放った言葉は事実なんかじゃなくアンタの妄想よ。想像の域を超えないのに不愉快な事言わないでくれる?」

私はキッと相手を睨んだ

「なら、どうして聞き流さないの?事実だから、心の中の本音だからじゃないの?」

キョトンと首を傾げながら私に問いかける

「君が言うように想像の範囲だと思うのなら、馬鹿らしいと笑って聞き流せば良い。

 それをしないのは、本音だからでしょ?違うの?」

純粋な疑問なのか、私を馬鹿にしてるのか・・どちらにせよ腹が立

「何でって・・・腹が立つからよ!アンタの言動全てがね!とにかく二度と私に関わらないで!」

そう怒鳴りつけ、私はカバンを持ち教室から出た

いきなり喧嘩を見せられて、何事かと思っている皆さんに順を追って説明しよう

事の発端は、私を怒らせた張本人 間宮 和(マミヤ カズ)の一言だった


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