主人公の、生きた人間の生臭さが印象的です。何度も自分を誤魔化す少年が、落とされた泥濘の中で美しいものを思い出し、そのために改めて戦い始める。あるいはこれすらも、この先の過酷の前振りに過ぎないのかもしれませんけれども。