ついのべたー #twnovel1000

みきちず

0001から0100まで

Num.0001 ID0001

他人の小説は読みたくないけど自分の小説は読んでほしい。そんな願いが吊るされたハッシュタグという笹がたくさん。ただひたすらに私に注目してと短冊に書いてみるもまだまだ七夕は先の話。最近短冊をしまった引き出しが閉まらなくなった。どうしようかこの不燃物の燃えるゴミ。


Num.0002 ID0002

自分の中に悪意があると知ってしまったあの日からそれを乗り越えようと必死でもがいてきた。傷ついた者には医者が救いの手を差し伸べるが傷つけたい者に救いの手を差し伸べる者などそうはいない。それでも必死に耐えていたのについに……。障子に穴を……。


Num.0003 ID0004

佐藤「それは中村君が言ったから」先生「なら中村が死ねと言ったら死ぬんだな」佐藤「はい」先生「本当かどうか言ってやれ中村」中村「必要ねえ。俺は佐藤を信じる」佐藤「中村!」中村「佐藤!」先生「なら連帯責任」佐藤「中村に命令されました」中村「嘘吐いてんじゃねーよ!」


Num.0004 ID0005

「皿に盛られた唐揚げに勝手にレモンをかけるのは俺に言わせれば桶に入った特上寿司の握りに勝手に醤油をかけるようなものだ。そもそも意味が分からないだろ? そういう事だ」「だからってひとのウーロン茶で唐揚げ洗うなよ……」「お前の大好きなレモンティーじゃん」「無茶な」


Num.0005 ID0006

いつも深夜吠えている犬がいる。理由があるのかと窓から眺めてたが、ただ視界で物が動くだけで吠えるようだ。飼い主は優しくて物静かな美人のおねーさんでいつも近所のおばさんに文句を言われてる。その度に申し訳なさそうに愛想笑いで謝る。さて、今朝見たら犬は冷蔵庫になってた。


Num.0006 ID0008

変な自販機を見付けた。お金を入れる場所と商品を取り出す場所はあるのだが何が買えるのかが分からない。自販機には欲しいものを願いそれに見合うだけのお金を入れれば商品が出ると書いてあった。とりあえずコーラが飲みたいので120円入れてみたら120円出てきた……って、おい。


Num.0007 ID0010

紛れるしかない異質な文章は沢山の声に書き消される事を望む。何千もの呟きが流れる場所であるならば私はその流れの早さと異質の量に息を潜め隠れる事ができる。だがそれと同時に願う事は異質の中でも違和感を与える事。誰かに見つけられる事。ここでは当然が矛盾する。


Num.0008 ID0012

「なんで誰にも読まれてないのにツイッターやってんの?」「誰か読んでるかもしかれないぢゃん」「んじゃ本当に誰にも読まれてないのが判明したら止める?」「判明って……」「このパソコンネットに繋がってないよ」「でもこの間リツイートされたよ?」「えっ?」「えっ?」


Num.0009 ID0013

貴方への想いを胸に秘め祈るの。貴方が無事に帰ってくるようにと。もし貴方が私のもとへ帰ってくるのなら。その時は真っ白な花の咲き乱れる庭で。貴方の脇腹に包丁を突き立てるの。そして何度も何度も赦しを乞う私を。貴方はひたすらな無慈悲に因って赦すの。早く帰ってきて。


Num.0010 ID0014

冬。コンビニで肉まんを買おうと思い什器を見ると最後のひとつ。レジで肉まんを注文すると後ろから小さく「あっ」と言う呟きが聞こえた。見ると可愛らしい女の子がこちらを見ていたので肉まんをキャンセルして買い物を済まし店から出る。肉まんは食べられなかったけど、まあいいか。


Num.0011 ID0015

コンビニでレジを捌いていると肉まんを注文してすぐキャンセルした客がいた。見れば後ろの客に譲ったようだ。下心があったにせよ譲り合いという尊い行為は認めざるを得ない。次の客。商品を受け取り会計を済ませ店から出て行く……。「買わんのかい!」と、つい肉まんに突っ込む冬。


Num.0012 ID0016

世界を善くする方法は幾通りもある。病を癒す事も善ならば、病の治療法を見つける事も善。だが一見善とは思えない事も結果的に善と成り得る。ならば私がこうして公園で裸になり幼女を追いかけ回す事も、もしかしたら善行と成り得るかもしれないじゃないですか、お巡りさん。


Num.0013 ID0018

ベンチに座ると知恵の輪を見つけた。テキトーにいじっているつもりだったがいつの間にか真剣になっていた。だが外れそうで外れない。解けそうで解けない。気がつけば二時間経過。解けない。突然の雨。夕立だ。急いで雨宿り。手に妙な感触。見ると雨に濡れた知恵の輪が溶けていた。


Num.0014 ID0019

耳を閉じているのではなく私の声を消しているのか。その事を知った時から好き勝手に喋るようになった。どうせ聞こえない声がどんな事を叫んでも何の問題もない。どうせ風にかき消される遠吠えにすぎない。声を消す見えない首輪が外れない野良犬はネット界隈を今日もうろうろ。


Num.0015 ID0021

目を覚ますと見慣れた天井があった。身体を起こして周囲を見渡してもいつもと変わらない部屋。どうやら今日も寝た場所で起きたようだ。……。顔を洗おうと洗面台で鏡を見ると相変わらずの間抜け面が私を見ていた。どうやら今日も私は私のままのようだ……残念。


Num.0016 ID0023

ありのままで失うものは多く得られるものは僅か。だが得られたものの前ではありのままでいられる。だがありのままとは何だ。猿から進化した人が言葉を着たり服を用いたりするのはありのままであってもその先はどこまでがアントのマザーなのか。そもそもどうやって昆虫と養子縁組……


Num.0017 ID0024

男「着るものを貰えないでしょうか?」牛飼「寒いのか? しかしお前は何もせずに何か貰おうと言うのか?」男「どうしたら?」牛飼「この牛の中に入ったらどうだ? 牛の中なら暖かいだろう」男「どうやって?」牛飼「牛に食べてもらえ」牛「私は草食ですから貴方は食べられません」


Num.0018 ID0026

悪意充満セシ伽藍堂乃頭蓋ヲ叩キ割ツタ時二響ヰタ除夜乃鐘ハ煩悩ヲ打チ祓ヰ弔ヲ想起サセタ。其モ刹那乃呪縛。総テ泡沫二帰ス彷徨ヰ乃夢。余韻無ク霧散シ後二残ル物ハ自己防衛乃本能ト芽吹ヰタ後悔カ。願ウハ衆目乃中馘ヲ吊ルス階段ヲ踏ミ鳴ラス時迄二心ヲ失フ事。ヒトゴロシ乃望ミ。


Num.0019 ID0027

雨が降っていたので傘立てからアスパラを引き抜いたらゴボウがでてきた。仕方ないからペットボトルを差して歩いていたら降っていたサプリメントから出てきたネイティブオニガシマンに肝臓を抜かれサッと酢味噌をかけて美味しく尋ねられた。そこで効果は切れた。この薬のおかげで起きながら夢が見られるから今日も眠らずに済む。


Num.0020 ID0028

渇いていた。とにかくノドが渇いていた。見渡せば街並みは廃墟のよう。草木一本生えない砂漠だ。足元には干からびた死体。DNAまで乾燥していて血の一滴も出ない。指を噛み血を流しそれを飲むが潤いはない。仕方がないからコンビニでドクペ買って飲む。都会のオアシス。コンビニ。


Num.0021 ID0030

村おこしの為に造った魔王城だったが城が完成した時点で村の予算が消し飛んだ。このままでは魔王様もモンスターも雇えない。仕方が無いから村の若い衆を魔王様という事にしたら標準語に津軽弁が混ざる。もうヤケだとばかりに村人全員にコスプレさせたら村民逃亡。今日も魔王城では王座に座った村長が独り、勇者を誘致する作戦を練っている。


Num.0022 ID0031

人気者は朝食に何を食べたか言うだけでも沢山の注目を集める事ができる。しかもそれは人を満足させるものでもある。だが私達は単純な一言の為に何十万、何百万という文字を尽くす。そうする事でやっと喋っている事に気づいてもらえる。そしてそっとガムテープを渡される。


Num.0023 ID0035

悪意が人から人へ伝播するものであるのならば善意を伝播させる事もできるはずだ。そう言っていた主も瓶詰めにされて冷たい土の中に消えた。街路樹に倫理観を説いている神父は首のない首吊り死体を毎日埋葬して笑われている。頭蓋を蹴りながら下校する小学生は空から降りてくるクレーンに掴まれ景品として社会に貢献している。


Num.0024 ID0036

街に出る。他人がいる。動く障害物だ。邪魔。音が聞こえる。うるさい。動く障害物が音を出しているんだ。邪魔。小腹が空いたので鯛焼きを障害物から買った。金を出すとこの障害物は一時的に手駒になるがやはり邪魔だ。人は邪魔であり人だから邪魔なのだ。物なら大して邪魔でもない。物だから壊しても大した問題ではない。


Num.0025 ID0038

食堂に行ったら席は空いていなかった。相席でいいか問われたので了承。係長風の男性の膝に座りカレーを注文。座った椅子が何やらもぞもぞ動いているがまあ触られないようだから許す事にする。だがもう昼休みも時間がない。目の前にあったエビフライを食べて帰社。午後も頑張るか。


Num.0026 ID0039

食堂でエビフライ定食を食べていたら相席を頼まれたので了承。近付いてきた会社員であろう若い女性に会釈をされたのでこちらも軽く頭を下げる。食事を続けようとしたら突然、膝の上に座られた。確かに相席を了承したがこれは想定外。だが了承した以上文句も言えない。柔らかくて良い匂いもする。色々と我慢している内に女性は立ち去りエビフライは消えていた。そして私の席にカレーが運ばれてきた。


Num.0027 ID0041

テーブルの上に置かれていた人形をミニチュアのギロチンにセットして紐を切ると刃が落ちて人形の首を刎ねた。人形の首から香水が流れ出て部屋に香気を充満させる。これが死の匂いか。トイレの芳香剤みたいな匂いだな。なんだ。意外と身近な匂いじゃな……い……か……。


Num.0028 ID0042

僕らはゴミを出す。けれどそれらの行く先を知らない。完全に焼却されるのならそれもいい。だけど僕らの思いは不燃性。いつもくすぶるだけの情念。そんな思いが行き着くここは夢の島。沢山の思いが流れ込み誰かの目に触れる事を願ってる。だけどね。僕らは夢の島を見には行かない。


Num.0029 ID0044

父の遺産でひよこ屋を始めた能天気の森田さん。しかし鑑定士として雇った第四の叶姉妹を名乗る男の免許は偽物だった。そのせいで業者に騙され大量のフラミンゴを仕入れた森田さんはカラースプレーで黄色に塗って誤魔化す作戦に打って出た。次回。一本足打法の縁日。ご期待ください。


Num.0030 ID0045

暑い。体が焼ける。見渡せば太陽の光があちこちに反射して目を閉じたくなるがそれは許されていない。どんな事故が起きるか分からない。離れた場所で何か焦げる音が聞こえる。とんでもない暑さだ。視界に美しい少女と輪っかが映る。これが天使か。ああ。もう飛び込もう。プールに。


Num.0031 ID0046

猿の亡骸を弔ったのはいつだったか。ついにこの日がやってきた。目の前では蟹が泡を吹いてもがいているが蜂蜜の沼から出られるはずもない。仲間は既に葬った。全ては計画通り。長かった。あの日、猿に柿の種を渡した時から既にこの未来は決まっていたのだ。柿の木はこの臼のものだ。


Num.0032 ID0047

高さとはそれだけで落下を予感させ恐怖を喚起させる。強風に曝され足元が揺れているのであれば尚更だ。身を切る風は体温と平衡感覚を奪う。墜落の恐怖により体が緊張し余計な力が入る。だがこの身に宿るそんな恐怖とももうすぐお別れだ。そろそろ飛び降りるか。今いくよ、バンジー。


Num.0033 ID0048

彼は近所にあるガソリンスタンドの女性に心を奪われた。彼女の顔を見るだけで鼓動が早くなり顔が紅潮する。告白を決意した彼がバイクでスタンドに向かうとスタンド前で車に激突、そのまま弾き飛ばされスタンドに入った。駆け寄ってきた彼女に彼が一言。「妹の無念を今こそ晴らーす!」


Num.0034 ID0049

暗闇。ここには一切の光がない。目を瞑るよりも暗い闇の中で私はひとり椅子に座り、前傾姿勢になって膝に肘をつき溜め息を吐く。長い呼吸の後、水の流れる音が聞こえた。川だ。瞬時に暗闇にイメージを投影する。私は小川流れる森林にいる。さて用は足したのでユニットバスから出た。


Num.0035 ID0051

朝の訪れない夜に迷いこんだ。この夜の中では雨は止まない。流れている水を辿れば切り取られた世界の端で零れ落ちるのみ。雲はない。雨は宇宙或いは空そのものから降り注いでいるのだろう。皆は傘を差していつも通り暮らしている。慌てふためいているのは私だけ。私だけがおかしい。でも自分だけがおかしいなんて誰でも思うありふれた思い込みだ。私はマトモだ。だとしたらおかしいのは世界だ。私は世界がおかしい事に気付いたのだ。


Num.0036 ID0053

僕は陰気なホラ吹き屋。屋根の上で横笛をくるくるくるくる回してる。深夜の演奏会に来るのはいつも夜を忘れたフリをして、ホントは昼を怖がるだけの野良猫達。そんな彼らに僕はただ陰気なメロディを口ずさむのみ。彼らは近付いたり離れたり立ち去ったりするけれど今日も僕はホラを吹く。


Num.0037 ID0054

寂しくて寂しくてのたうち回っている彼が好きだった。いつまでもそうでいられる訳はないのかもしれないけれどそれでもそうあってほしかった。地位を確立して後輩と付き合う。独りぼっちではなくなり知らない後輩の名前をよく聞くようになった。だけど僕等の好きな彼は見えなくなった。


Num.0038 ID0056

赤。一面の赤。おびただしい量の赤が道路に建物に散乱している。壁際に道路に路地裏に倒れこむ人々。逃げ惑う者を追い詰める者もいた。ただひたすらに救いを求める者もいた。愛する者をかばい、倒れた者もいた。誰もが戦い、そして倒れた。私はひとり唇を舐める。トマトの味がした。


Num.0039 ID0057

無慈悲な手。躊躇う事がなくただ命令を実行する。そこに感情の入り込む余地などない。だが向かい合う人はその手に願う。その瞬間に願う事は様々だったとしてもその手が行動を変えるはずもない。ただ命令を実行し処理する。それだけの手。また取れなかった。もう100円入れるか。


Num.0040 ID0058

あれが災いをもたらす本だなどという事はとうの昔に分かってた。だがあの本を手にしなくてはならないと遺伝子レベルで俺に刻まれた何者かの眠りし魂が俺に呼びかけた。だからこそあの災いを招く呪われた本を持ち帰ったのだが今日ベッドの下を確認したら……。もう家には帰れない。


Num.0041 ID0059

虫の言葉など誰にも届かない事を知った時から私の言葉は全て物語になった。人物と世界を創りその中で彼らに言葉を託す。だが違う問題が現れた。面白くなければ何の意味もない事だ。虫の言葉が誰にも聞こえないように面白くない物語など誰の目にも届かない。誰の心にも響かない。虫の悩みが尽きる事はない。


Num.0042 ID0060

落ちていく落ちていく。その度に流れるものは涙だろうか。逆さまにされ身動きもとれない。その手に僅かな力を込めるだけで他愛もなく落ちていく。そして激突。何度も繰り返しもう慣れたとしても激突の瞬間は身体が反応する。それが恐怖か拒否かは分からないが今日も充血、疲れ目に。


Num.0043 ID0061

佐藤「今度の新年会ふたりで何かやれとさ」中村「ならバンドだな。ノコギリバンド」佐藤「お前音感ないじゃん」中村「突っ込みどころそこ? こう見えても吹奏楽部でカスタネットを担当してたよ」佐藤「なんでカスタネット」中村「中にあんこが挟まってて茶色っぽいカスタネットで」佐藤「それどら焼き!」


Num.0044 ID0062

世の中には理解しなくていいもの、できない方がいいものがある。理解できないのであればそれは喜ばしい事でありそれに関わらず人生を終えるのは素晴らしい事なのだ。だが私はそうはならなかった。目を覆いたくなるような酷い絵の中に赦しを見た時からそれは叶わぬ事と知った。


Num.0045 ID0063

歩いていたら道で寝ている少女を見つけ可愛いから連れて帰った。部屋で紅茶を淹れていたら少女は目覚め寝ぼけ眼で「どこ?」と尋ねた。可愛いから連れて帰ったと言うと服に手を突っ込んで股を確認し「まだ大丈夫」と言ったのでこれから酷い事をする旨伝え、紅茶を飲まして帰した。


Num.0046 ID0064

道で寝たはずなのに目が覚めたら天井が見えた。ベッドから起きると男がいた。股を触って確認。まだ大丈夫。でもこれからするらしい。とりあえず出された紅茶を飲んで目を覚ます。なんとか誤魔化して帰る。見逃してもらえた。数日後。眠い。道であの時の寝床を見つけた。おやすみ。


Num.0047 ID0065

ネジを回す。キリキリ。仕方のない事だ。私とてこんな効率の悪い事はしたくない。欠片を挟む度に溜め息が出る。だが他に道具が何もないのだ。手に入らない道具の妄想をしてもキリがない。ネジが止まったので力を込める。力が伝わり挟んだ肉片が潰れ僅かに残っていた血が流れた。


Num.0048 ID0066

本日の朝食を作ります。まずはみそ汁。こちらに用意した酢昆布を湯に入れてダシをとります。ちょっと物足りないので、すももの赤い汁を入れます。続いてみそを入れて刻んださくら大根を入れてついでにすももをぶち込んでみそ汁は完成です。これで舌の肥えた旦那様ものっくあうと☆


Num.0049 ID0067

これから赴く戦いの場に何も持ち込めないのは如何なる罪に対する罰なのだろう。だが考えてみればこの運命というやつはいつもこの身に理不尽な罰を与え続けてきた。今更言っても始まるまい。武装を解除して乗り込む。なんという熱気だ。私は雄大な富士の壁画を背後に湯に浸かった。


Num.0050 ID0068

川から水を汲んで運ぶ。運んだ水を井戸に注ぐ。水は地面を伝い土に浸透する。それだけ。貯まるわけはない。内壁が金属ででもあったなら水を貯める事もできたかもしれない。だが地下水を汲み上げていたものが枯れた井戸。貯まる事はないだろう。川から水を運ぶ。井戸に水を注ぐ。


Num.0051 ID0069

ポケットの中にはビスケットがひとつ。ポケットを叩くとビスケットはふたつ。もひとつ叩くとポケットは土下座して許しを乞う。もひとつ叩くとポケットは万引きをする。もひとつ叩くとポケットはひったくりをする。もひとつ叩くとポケットは強盗をする。もひとつ強く叩くとポケットは銃を取り出す。もひとつ


Num.0052 ID0070

私達は見世物。道行く人々がこっちを見てく。だけどもちろんそれだけじゃない。気紛れに買われてく。すぐに売れるのは艶やかでスタイル抜群の綺麗な子達。私のような不細工はいつも売れ残り無様な姿を晒す。遊びで体に刃を入れられる子もいる。全ては見世物。憎しみで毒の芽が育つ。


Num.0053 ID0072

中村「ボートが潮に流されて陸地が見えねえ」佐藤「そんな事で電話するな」中村「死んじゃうよ?」佐藤「陸地が見えるまで浮いてな。曰く、幸運は漕ぎ手のいない船のようなものだ」中村「それで助かるの?」佐藤「まあトレジャーハンターは海の底を捜索するよね」中村「じゃ駄目じゃん」


Num.0054 ID0073

地面から噴き出す水のバリアが侵入者を拒んでいる。その水は飛沫となり接近すら許さない。あらゆる者を弾き返すその姿はまるで磁力。だが強い反発力という性質は噴き出す水の作る力ではなくその場所本来の力。人を寄せ付けない現代の聖域。侵入した者を無慈悲に罰する。待ち合わせだってのに服がびしょ濡れだ。


Num.0055 ID0074

この公園には入れない場所がある。花壇のように立ち入り禁止の立て札や柵がなくても。人気がなくなるのを待ち侵入してみる。部屋を構成する基本的な要素は他と同じ。だが色は違う。個室で区切られていないものもある。突然の足音。咄嗟に個室に飛び込んで息を潜める。鍵は閉めずに。


Num.0056 ID0076

いつもいつも酷く冷たい。貴方に関わると心まで凍てつくよう。周囲の何もかもをその冷たさで凍えさせ私の熱を奪い取る。その冷たさはまるで拒否。この身で抱き締める事も叶わない拒絶。冷たく純粋で愛を近づけない。まったく。アイスは冷たくて甘いのにどうして貴方はドライなの?


Num.0057 ID0077

透明な液体からは不気味な音がしている。立ち上る泡はどこから現れているのか定かではないが液体の表面でかき消える。思えば私の人生に酷似している。どこからともなく生まれ出て訳も分からない間に消える。そして今この液体を飲み干し私も消えよう。未練などない。スカッと爽快だ。


Num.0058 ID0079

ヘリから飛び降り落下。空中にいられる時間は僅か。この時間を全力で楽しむ。アイロンをする。そろそろ時間だ。パラシュートを開き落下速度を落とす。しばらく空中を漂ったところでパラシュートを外し落下速度を上昇させる。酸素ボンベの準備完了。そのまま海に飛び込み熱帯魚と泳ぎつつ海底深くに沈んでいく。そしてもう……戻る事はない。


Num.0059 ID0080

今の自分を脱ぎ捨ててさあ飛び出そう。脱ぎ捨てた今の自分は洗濯しましょう。着る頻度の高かった自分は二度洗いするとよいです。ほつれている場所があったら繕っておきましょう。よく虫干しをして湿気を取り除いた後に収納しましょう。その後も隔週で収納場所に風を通すとよいです。


Num.0060 ID0081

この国では湯の雨が降る。何もかもが乾いている。その大地には緑が生える余地もなく時たま起きる風に砂塵が舞う。一度大地が揺れたなら暗い場所に押し込められ乾いた肌と痩せこけた体を持つ彼等は運命に身を委ねる。天蓋が外れ湯の雨が降る時。乾きは消えカップヌードルうまうま。


Num.0061 ID0083

レンタル屋に立ち寄ると女子高生とおぼしき中年男性がドードー鳥を借りていった。面白そうなDVDを見つけたので手に取ったらこれは高校生の時にあの子に渡せなかったラブレターだ。棚の隙間を覗くと顔のない女性が自分の目を抉り出している。僕はいつものように正気を借りて店から出た。


Num.0062 ID0086

無人島に何かひとつ持っていけるとしたら、というナンセンス、朴訥ヅラな問いかけはもうやめてください。ナップサックに14キログラムまでの重量で何を詰め込んでいくか、でいいではないですか。所詮は抱えきれない程の荷物を日々持ち歩いている人間の机上の空論という訳ですね。


Num.0063 ID0088

鉄板。火で熱されその身に灼熱を宿す。金で買われた肉塊は上に載せられ愉快に踊る。熱と痛みにのたうち回る無様で陽気で小粋なステップ。肉は縮まり脂を落としながら熱されて疲れ果てて動かなくなる。だが熱し過ぎたら消し炭だ。さて次の肉がきた。あははっ。失禁しながら踊ってる。


Num.0064 ID0090

今日は砂抜きの実習です。まずは用意した器具を取り付けてこのゴライテリー液をセットします。今回は一人前で10リットルほど配付していますので2時間ほどかけて全て使ってしまいましょう。その後は器具を水道にセットして水で洗いましょう。暴れたらスタンガンを使いましょう。生理機能を失うと砂抜きができませんので殺してはいけません。


Num.0065 ID0092

佐藤「なぞなぞー、イカ、タコ、クラゲ、カニ、の中で仲間外れはどーれだ?」中村「俺だ」佐藤「えっ」中村「俺だーいつもいつも仲間外れで蚊帳の外あの時だってみんなでキャンプに行くって俺だけ八ヶ岳にひとりぼっちその間みんなは高尾山で断食パーティ」佐藤「俺それ今知った」


Num.0066 ID0093

時に支配された場所が刻々とその命を削る。その中で溢れんばかりの叫びを轟かせ魂を熱く燃やす。その中には聞くに耐えないものもあるだろう。苦痛に顔を歪める事もあるだろう。血を吐いて倒れる事もあるだろう。だがそれでも戦い、その命尽きるまで歌え。いざとなったら延長で。


Num.0067 ID0098

おうおう。馬鹿にしてくれちゃうねえ。俺っちだって昔はモテモテだったんだぞ嘘ぢゃないよ。何たって俺っちがいなけりゃとてもぢゃないけど動かせない機械があったんだホントだよ。俺っちはその専門家さどうだ凄いだろ。でも今ぢゃそこらの小学生だって使いこなしてる。こぴこぴー。


Num.0068 ID0101

落とし穴を掘る。特に目的があるわけではない。誰かを落とす気など更々ない。だが掘っている。私にとって抽象的なものである掘るという行為をこの肉体そのもので感じとる為に掘っている。汗が流れ肌が汚れ虫が目に入り土の味がする。疲労が体を支配して……出られなくなっちった。


Num.0069 ID0105

拾い集めた欠片達は、自らにはまだ輝ける場所があると、機会さえ訪れれば必ずもう一度輝く事ができると主張する。だが既に語り掛ける者はおらず目を向ける者もいない。素通りどころか役目を終えた不要物を邪魔物扱い。最早あるべき場所に消え去るのみ。のんだあとはリサイクル。


Num.0070 ID0106

撃ち込んだ弾丸はそれが弾だと認識される事もなく塵になった。目の前に見えるのは巨大な悪意。存在そのものが人を恐怖させる怪物。元々私達にこんな化物に抗う術などなかったのかもしれない。だがそれでも私達は世界を守る為に戦うしかない。豆もいわしも通用しないこの鬼と。


Num.0071 ID0107

この分野に関する様々な研究資料を漁り必要な情報を収集しそれを繋ぎ合わせた。だがそれでも最終的には人という要素が絡み成功を確実なものとする事はできない。議論は尽くし後は実際にやってみるしかないところまできた。その筋の専門家も呼んだ。さあへそが茶を沸かす実験開始。


Num.0072 ID0108

このあらゆる出来事の記されたアカシック・レコードを閲覧できる人間は私だけ。当然だ。ただの人間がこの知識に触れたら即座に正気を失い自らその命を絶ってしまうだろう。最近、妹の俺を見る目がおかしいのもこの書物に目を通したせいだ。口封じに何でもするから黙っててください。


Num.0073 ID0109

暇なので友人に電話したら車でどこかに行くらしいのでついていく。後部座席に何やら荷物があったので何か訊くとこれから死体を埋めに行くところらしい。人気のない山の中で車から荷物を降ろすと既に深い穴がある。友人はスコップを持って穴に入り自分を埋めた。あー、帰りは歩きか。


Num.0074 ID0113

抉り出した白い目はそれでも私を見ていた。踏み潰しても白い目が消える事はない。私を見たままだ。火で焼いて消し炭にしてやった。だがそれでもこの白い目から逃げられない。なら次はいつも俺を見ているコイツの目を抉り出そう。俺はコイツの白い目に千枚通しを突き刺した。顔が割れた。


Num.0075 ID0114

公園のゴミ箱に捨てられていたお爺さんを回収していく清掃車。ぐるんぐるんと回転している金属板がお爺さんを押し潰す。断末魔をあげる気力もないままぐちゃぐちゃになって見えなくなった。清掃車は走り去りお婆さんがゴミ箱の横に花束を供えたのでゴミ箱に放り込んでおいた。ゴミはゴミ箱に入れないとね。


Num.0076 ID0115

酷い異臭が漂う中で魔女が鍋をかき回している。鍋は業火により熱され放り込まれた澱んだ液体はぐつぐつと煮え表面に気泡を発生させる。時折液体から見えるのは切り刻まれた肉片と植物。おもむろに魔女が皿を手に取り釜から白い粒を盛りその上に鍋の液体をかけて銀の匙で召し上がれ。


Num.0077 ID0122

目の前に見えるのはまるで絵に書いたような絶望。誰をも寄せ付けない高嶺に咲く孤高の薔薇。難攻不落の要塞だ。だがその難敵を前に耳の横で無慈悲な声が聞こえる。行け。当たって砕け散れ。行かずに後悔する人生をお望みか。それは心の中からの声。と思いきやいつの間に集まっていた野次馬達の囁き。心の中では失敗を望み惨めへと誘導する亡者共の声援。


Num.0078 ID0132

身体の中に熱い液体が流れる。抵抗する事もできず身体の穴から注がれた液体は別の穴から出てくる。流れる液体は様々な色を持っている。熱く冷たく痛く苦く甘い。今度は黒い液体に身を浸し唇を奪われる。今日も筒の受難は続く。腹いせに熱いままの液体を口移しで舌にかけてやる。


Num.0079 ID0133

雨で空気を綺麗に洗い流し雲で姿を隠す。太陽の光は遮られてしまうが心配はいらない。雷のフラッシュはマグネシウムよりも強力だ。一瞬姿を晒してしまうがこちらを向いていられる者などいない。地上の姿を全て撮影するんだ。万が一姿を見られたらキャトルミューティればおっけい。


Num.0080 ID0134

とてつもない速さの金属が目の前を行き交う。それは一撃で命を奪い去る程の力を持っている。だがそれでもこの道を駆け抜けなければならない。人の進む道は常に安全とは限らないのだろう。数多くの人間に死を与えた最前線の道ですら通らなければならない。手を挙げて、渡るしかない。


Num.0081 ID0135

切り立った崖の上に立ち下を見てみる。まるで絵に書いたような崖だ。崖下は海。波が崖にぶつかり飛沫が上がる。手に持っているのは釣竿。だがこんな所で何か釣れるのだろうか。取り敢えず糸を垂らす。しばらく椅子に座っていたら「釣れますか?」と話し掛けられた。あっ、人が釣れた。


Num.0082 ID0137

あらかじめ。とにかく先読みが必要になる。準備しておく事。欲しい時に使えるように貯めておく。面倒だとしてもそれがいざという時の切り札となる。その為には計画性が大事。時折、わざとでもいいから自分に注意を向けておく。そして予定通りに爆発させる。ついカッとなってやる。


Num.0083 ID0138

粉だらけだ。この建物は完全に制圧された。何もかも無残に白くなった。吸い込んだ空気には粉が混じり肺を汚す。思わず咳き込むと地に落ちた粉が再度暴れ出した。漂う空気の中には何やら焦げた臭いもある。目の前には焼けた柱と溶けた壁。炎上したお菓子の家は粉により鎮火された。


Num.0084 ID0139

性欲を発散した後に首を絞める。反発は抵抗なのか足掻きなのか分からない。ただ手に力を込めるだけ。無慈悲と言われようと冷酷と言われようと知った事ではない。ここでこうされる為だけに産まれてきたものだ。何の問題もない。徐々に空気が抜けていく。歪んだ顔が真の性癖を理解させる。


Num.0085 ID0141

待ち望んでいた今日が訪れた。何もかもが素晴らしく見える。心を踊らせ喜びに満ち溢れた世界を行く。寛大な心と善良な思いが身体に充満し周囲に漏れ世界に善い影響を与えている。さあようやく待ちに待った喜びを爆発させる時だ。今週発売の雑誌はさてさて……。……読み終えた。死のう。


Num.0086 ID0142

飲んだ毒は身体に染み込み最早体内に排出する事はできなくなった。それでもこの毒を飲まなければならない。そうしなければ渇いて死んでしまう。この世界にはこの毒しか飲み物はない。あらゆる飲み物にこの毒が混ざっている。飲んだ者に必ず死をもたらすこの毒が。水という名の猛毒が。


Num.0087 ID0143

いつ生まれたのか分からない。気が付いたらここには既に在った。尋ねてみたところで誰も確信を持たない。思考により推測を試みても結論までは遠すぎる。生まれた時の事を憶えているものは親や先人のみ。だが語る言葉も聞く耳も我等は持たない。沈黙から読み解くのは答えか或いは絶望か。だがそれでもこの宇宙より前に生まれたものに問いかけ続ける。


Num.0088 ID0144

長靴を履いた猫が寝転んだ先にあった落とし穴は不思議の国への入り口だった。手袋を買いに行く嘘つきキツネは狼を討伐にきた猟師に「狼がきたぞ」と嘘をつき迷いこんだ猫を撃ち殺させた。だが猫は100万回でも甦りネズミと仲良くケンカする。下さい」「はいオムライスですね」


Num.0089 ID0145

そんな事言ったら詩なんて形の違う文字が幾つか並んだだけだし絵なんて線と点の集合だろ。音楽なんて音の連続に過ぎないし彫刻なんて凹凸のある塊じゃん。俺はこのかき氷にシロップをかけてメロンの味を楽しんだ高尚な脳みそを持ち合わせてるんだからそれでいーぢゃんちくせう。


Num.0090 ID0146

今日も踏まれてる。ボロボロになるまで踏まれ続ける。足首を動かし踏みにじられる時もある。穢らわしい足を押し付けられて好きなように汚される。身体中にできた傷は癒える事もないままだ。時折、身体を洗われる。だがまた踏まれ汚れと傷をその身に宿す。そして捨てられる人生。


Num.0091 ID0148

飲み込んだ熱はノドを焼き腹から身体に痛みを伝える。汗が噴き出し肌に電気が走る。それでもこの熱を口に運ぶ。震える手は臆したか或いは限界を訴えているのか。冷静な自己分析よりも今は眼前の敵に注視する。見たくもないがそうもいかない。まだ2kgは残って……。ギブアッ……。


Num.0092 ID0149

亡骸は桜の木の下。春には綺麗な桜になるだろう。俺の頭を嘲笑ったのだ。養分になる程度が丁度いい。1円を笑う者は1円に泣く。その通りの結果となった。まさに因果応報。しかし不味い奴だった。食いきるのも一苦労だ。頭の上に生えた桜の木は俺の誇り。馬鹿にする奴は許さん。


Num.0093 ID0150

かつてを思い出しあの時と同じかそれ以上のものを期待する。一瞬姿を現す事もあるが一瞬は一瞬。すぐさま消えて後には何も続かない。理に頼り用意してある言葉を置く。それは既に聞いたもの。先が読める。パターン化している。得意なものに流している。離れる時が来たのだろう。


Num.0094 ID0151

スーパーで2割引のシールが貼ってある商品を買ってレシートを見ると何故か定価を払って買っている。ふむ。嘘を嘘と見抜けないとこの世界では生きて生けない。儲けは数円だがチリも積もれば山となる。落語の時そばや客寄せのサクラを見るに商売とは店と客の化かし合い。


Num.0095 ID0152

抱えきれない程の荷物を背負ったらひっくり返った。起き上がろうとしていたら少年達に囲まれて袋叩きに。そこへ現れた奇抜な格好の男が少年達を追い払い助け起こしてくれた。礼を言って立ち去ろうとしたら職務質問。しかも荷物の中を見せろと言う。竜宮城へ連れて行くしかないか。


Num.0096 ID0153

浜辺で亀を助けたら竜宮城を襲撃して宝を頂く計画に誘われた。荷担する。亀の潜水能力は高く竜宮城の防衛網を掻い潜り潜入。銃弾は鯛やヒラメを舞い踊らせ乙姫など絵には描けない。さんざん楽しんだのでお宝を持って地上に帰る。玉手箱を開けるとガスが噴き出した。ダミーだとっ!?


Num.0097 ID0154

暴力と略奪が信条の悪魔は地獄の番犬、狂った大猿、空を統べる怪鳥を従え進む。森を焼き払い川を干上がらせ町を荒野に変え歩んだ跡には綿毛一本残さない悪意の集合は遂に目的の島まで攻め込んだ。震え怯える鬼達を嬲り殺し宝を持ち去った桃太郎。浮かれ放題に浮かれて家に帰ると、お爺さんとお婆さんに毒殺されたのだった。


Num.0098 ID0155

赤狩り、踏み絵、魔女裁判等の行いは名前を変えて続けられている。必要に迫られて続けているのではない。ただひたすらにそれが好きだから、楽しいから続けられている。異端を吊し上げて石をぶつけ罵りながら火で焼く事に悦びを感じているのだ。生贄が必要な世界はいつの時代も変わる事はない。飢えと渇きは共食いでしか癒す事はできない。人は人によってのみ真の満足を得られる。だから今日も画面に張り付いて生贄を探す。生贄にならぬ為に。


Num.0099 ID0156

洗練され最も単純化した世界とは全てひとつの数値によって表される世界である。人の価値をひとつの数値に集約するなら金だろう。いくら持っているかという数値。この先いくら稼げるかという不透明ではあるが将来性を予測した数値。人が数値に見えれば洗練された世界も完成する。そこで本日ご紹介致しますのはこちらの人の数値が表示できる眼鏡。見た人の資産額と将来性を表示致します。


Num.0100 ID0157

そこ行くお嬢さん。どうだいこいつは見事なもんだろう。この魅惑の黒色はどんな宝石よりも輝いてやしないかい。一口舐めればその甘さに味蕾だけではなく身体中の全ての感覚が咲き乱れ、二口目にはその苦さが普段は眠っている神経をっとお巡りさんこのコートの下は裸ぢゃないですよ。

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