第10話 おせっかいをしようかな
今回も家の隣に幼馴染が居たりするわけではないので一人で登校する。それにしても先輩は
何故かやらないで欲しいと俺は思っている。嫉妬だろうか。自分でもこんな気持ちを抱いた理由はわからない。
「どうしたの?悩みでもあるの?それだったら噂大好き、スクープ大好き、アニメ好きの津田
「お任せできるか!恋の悩みの相談なんかした暁には少なくとも学年中には広まっちゃうだろ!」
「お?ということは恋の悩みだね。人生経験豊富のおねえさんに任せなさい!!」
「なんでもないよ」
「ふんふん。
「メモってんじゃねぇよ!それにさっきの答えをどう聞いたらそういう解釈になるんだよ!」
「女の勘?」
「俺に聞かれても困るんだけど!!しかも女の勘ていう答えおかしくない?ねえおかしいよね?」
「私に聞かれても困りますよ」
朝から疲れるやつに遭遇してしまった。津田さんのスタミナは底なしなので会話の勢いが衰えることがない。
人は外見で判断してはいけないという俗には言う。だが今コイツを見ると九割がた外見が性格を表していると思う。だって茶髪ポニーテールに顔はまんま元気系美少女の顔だ。
「どうしたんですか。そんなにわたしの顔をジロジロ見て?ははーん、寂しいので私に鞍替えしようとしているんですね。恐ろしい子」
「カラス仮面まんまだな。逆にお前の方が恐ろしいわ」
この一連のやりとりで気が済んだのか津田さんは満足した表情で去って行った。津田さんは嵐みたいなやつだな。今回はおかげさまでなぜかスッキリしたけれど。
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