第19話 純粋
そんなことを思い、少し笑みを浮かべていると先輩が遂に、あの男の先輩が居ることに気づいた。
「
先輩は純粋に疑問に思って口にしただけなようだが、誠先輩には大ダメージだったようだ。
それと誠先輩....あなたも中二病じゃないですか...
「そ、それはだなーーな、なんと言うか。そ、そうだ!気が変わった!気が変わって顔を出しておくかなーなんて思ったんだよ!」
「そうなんですか!良かったです!」
先輩は騙されやすいな。どう考えてもおかしいのに。そうだ!とか言っている辺り、今言い訳を考えたのは火を見るより明らかなんだけどな。
そして、誠先輩は先輩を騙したのでバツが悪そうである。優しい人を騙すのは精神的にくるものがあるよね。
そんなことを先輩は全く知らないので頭をポリポリ搔く誠先輩を不思議そうに見つめていた。か、可愛い。
日高さんの動向に目をやると神崎さんが遂に頭を撫で始めていた。それを近衛さんは羨ましそうに見つめてる。日高さんここでやっていけるだろうか。
懸念を抱いた後、少し時間が経つと神崎さんの撫でがヒートアップし始める。すると、流石に寝ていても気づくのか、丁度貧血が治ったのか、日高さんが目を覚ました。
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