神様になる方法
浅葱 京
序幕
人間は毎日何かしら、神様に願いを届ける。
例えば、この新人の会社員は。
「頼む…!今日のプレゼンは絶対に失敗したくないんだ!成功させてくれ!」
例えば、集団で初詣にやってきた女子高生達は。
「全員が志望校に合格出来ますように!どうか、お願いします!!」
それら全ての願い事は届いていないように見えて、実はきちんと神様の元へと届いている。ただ、日本だけでも1億人以上いる人間が神様に願いを叶えてもらおうとすれば、神様の1日あたりの仕事量は膨大なものになる。そのせいで、どうしても願いの叶わない人間が出てしまうのだ。
そんな神様達は、一体どんな毎日を過ごしているのだろう。
えっ?神様の生活を覗いてみたいって?…それならここはひとつ、あなたの願いを聞き入れて、神様の生活を見てみようではないか。
…ほら、耳を澄ませてみて。遠い空の上からかすかに、赤ん坊の泣き声が聴こえてくる。
これから始まる物語は、神様達の長い長い人生の、そのほんの序章に過ぎない。
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