その光を、追いかけて。

ひい。

プロローグ


こうちゃんの勉強が出来るところに憧れていた。

光ちゃんの足の速いところを尊敬していた。

光ちゃんの怒った顔にもドキドキした。

光ちゃんの優しさが大切だった。

光ちゃんの笑顔が愛しかった。

光ちゃんの全てが────────好きだった。


仁葉ひとはに光ちゃんはいつも言ってくれたね。


世界一可愛い、仁葉。笑顔が1番だよ。

だから笑っていてね。ずっと、ずっとだよ。


仁葉は大きく頷いたんだ。

大好きな光ちゃんのお願いだから。

だからね、仁葉は大丈夫。

仁葉が泣くのは光ちゃんの前でだけ。光ちゃんだけが仁葉の特別。

毎日、笑って、光ちゃんみたいに優しくなるよ。


光ちゃん。

光ちゃん、光ちゃん、光ちゃん。




今でもずっと、大好きだよ。



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