030_1100 堤南十星の秘密Ⅸ~塩気の強いビターチョコ~


 自室に帰り、十路とおじはテーブルの上で、精根尽き果てたといった風に伸びていた。

 映画を見終わった後、二人は同じビル内の、やや高めの洋食レストランで夕食を取り、オートバイで二人乗りして帰ってきただけなのだが、それだけで疲れ果てていた。

 十路が知っている、明るい屈託くったくない義妹。

 清楚な佇まいの、見知らぬ少女。

 映画の中で様々な顔を見せていた女優。

 知らなかった南十星の一面を改めて思い出し、十路は深いため息をつく。


(まずい……本気でまずい……)


 既に彼の中で、南十星は『家族』というカテゴリーから外れつつある。彼女を意識せずにはいられないという、南十星のくわだては、大成功と言えるだろう。

 加えて、夕方に樹里と話した内容が、頭にこびりついて離れない。



 ――じゃあ、なっちゃんはピッタリじゃないですか?



 十路の特殊性も受け入れる異性である指摘は、彼の心に深く突き刺さった。

 このままズルズルと、兄妹とは言えない、なんと表現するのが相応しいか迷う関係を続けるのは、十路もいけないと考えている。

 では『ではどうするか?』という対策にまでは、考えと行動が及んでいない。

 要するに、南十星の告白に対して、なにも答えることができない。


「!?」


 不意に聞こえてきた、扉の開く音に、十路の肩が震えた。それは小さな音だったが、彼にとっては銃声のような、大きな反応だった。


「ふぃ~、あっちー……」


 しばらく間を置き、風呂に入っていた南十星が出てきた。

 バスタオルを体に巻いただけの格好で。

 付け毛エクステをはずし、化粧を落とした彼女は、上気した肌を惜しげなく出し、手で胸元をあおぎながら、体を折り曲げて冷蔵庫を覗き込む。その態度は普段の南十星のものだった。


「お前な……一応、男の前なんだから、そんな格好で出てくるな」


 スポーツドリンクのペットボトルを出しながら南十星が言うように、いつも風呂上がりの彼女は、しばらくはこの格好だ。

 兄相手に恥じらいはない、ということなのだと思っていた。だが告白された今では、誘惑しているようにしか思えない。

 十路の位置からその格好で動かれると、胸元や腰元から、危険な部分が見えそうになる。だから彼は日ごろはしない注意を苦々しくして、直視しないように体ごと向きを変える。


「今さらじゃん」


 その背後に、南十星がペットボトルを持ったまま座った。

 背中合わせに座ったまま、しばらく沈黙が続く。

 十路にとっては気まずい時間だった。身じろぎすれば触れる小さな背中が、なにを考えているのかわからない。

 だから彼から、なにか言葉をかけて沈黙を破ろうしたが。


「……あたしね、昔は、あんまり好きじゃなかったんだ。ハッキリ言って怖かった」


 南十星から、なにか決心したかのように、主語が抜けた言葉をかけてきた。


「パパとママが死んで引き取られて、おとーさんとおかーさんに『お兄ちゃんだよ』って紹介されたけど、違うって思ったんだよ」


 それが昔の十路を語っているのだと、わかった。

 十路も思い出す。南十星の父親パパ母親ママが亡くなり、十路の父親おとーさん母親おかーさんに引き取られ、初めて会った時。

 今にもまして小さかった、義妹いもうとになると紹介された少女は、母親に隠れるようにして、今にも泣きそうに顔をゆがめていた。


「俺は昔から、可愛げのないガキだったからな……」


 南十星が引き取られた時には、小学生ながら、十路はすでに《魔法使いソーサラー》の育成校で寮生活を行っていた。長期休暇の際には実家に戻されていた時、常に気まずい空気があったのを、彼も覚えている。

 南十星はいつも十路に対し、怯えていた。いつもは家にいない人間がいて、どう接していいのか困っていたのとは少し違う。

 明らかに十路のことを、恐れていた。

 できる限り一緒の空間にいようとはせず、十路が居間に行けば、南十星は見ていたテレビを放り出して逃げていた。

 用事があっても、どう話しかけていいのかわからず、恐々と扉の隙間から覗き込んで、ようやく十路が気づくという有様だった。

 子供にとって四歳の差は、かなり大きい。男女差もあれば尚更だろう。しかも十路は育成校で、自衛隊員としての基礎訓練により、生傷の耐えない生活を送っていたため、近所の悪童とは違う凄みを子供ながらに持っていた。

 十路の前での幼い南十星は、野良犬の前に放り出された、怯える子猫のようだった。


「だけどさ、五年前のあの日……違うんだって、ようやくわかった」


 十路の両親も死去し、南十星が叔父の下――オーストラリアで暮らすことになった日。


「本当は優しい人なんだって……ただ口下手なだけで、あたしを守ってくれる『お兄ちゃん』なんだって……離れて暮らす日になって、ようやくわかった」


 堤十路は義妹いもうとを守るために、日本という国に戦争ケンカを売った。


「ほんと、ムチャクチャだったよね……」

「あの時は俺も中学生だったし、今より青かったってことにしといてくれ……」


 苦笑の気配が背中越しに届き、十路も思い出して小さく笑う。

 南十星は日本国籍とオーストラリア国籍を持つ、ハーフの《魔法使いソーサラー》だ。

 そして両親の庇護がなくなった時、十路は彼女をオーストラリアで生活させることにした。

 《魔法使いソーサラー》がどういうものか、十路は既に思い知っていた。物語に出てくる夢ある『魔法使い』とは違う、現実には大人の手駒として扱われる、都合のいい特殊能力者だと。

 だから南十星が二重国籍であり、国家間の微妙な関係が絡む特殊性を活用して、十路は彼女を《魔法使いソーサラー》としての生き方から外そうと考えた。

 どちらの国で生活させるか、非常に悩ましい問題ではあった。しかしちゃんとした保護者も家もない南十星を、日本で生活させようとしたら、自動的に育成校に入れられることは目に見えていた。

 いくら《魔法使いソーサラー》であろうとも、当時中学生の彼では、社会的に守ることができなかった。

 だから彼女の叔父と結託し、保護者がいるオーストラリアに移住させた。ちゃんとした身分のある大人がいれば、少なくともひとつの国籍に決めなければならない二二歳になるまでは、《魔法使いソーサラー》としてのわずらわしさからは逃れられると。

 しかし、南十星が旅立つ当日。

 日本政府の者は、それを察知して動いた。


「公安警察と防衛省……ざっと二〇人くらいいたっけ?」

「そんなところだったと思う。全員とっととブチのめしたから、数える暇なんてなかったけどな」


 犯罪者ではない。しかし国外に出られればどうなるかわからない。敵になる可能性もあり、確実に自国の利益にはならない希少人種の流出。

 それに対し、日本の国家機関が動くのは、ある意味では当然だった。

 たった一人の少女のために、大勢の大人たちが空港に詰めかけ、南十星の身柄を『穏便に』確保しようとした。

 そこに駆けつけた十路が、阻止したのだ。


「あの時に言ってた言葉、覚えてる?」

「いや、俺も必死だったし、覚えてない……」


 ごまかしではなく、五年前の自分がなにを言ったか、十路は忘れていた。


「そっか」


 そして南十星も、深くは触れない。触れる必要もない。


「とにかく……あたしはね、あの時から――」


 衣擦れの小さな音が、十路の耳に届いた。

 その直後に、やわらかい温もりが、背中に覆いかぶさった。


「兄貴のことが、好きになった」


 背後から、南十星が抱きついてきた。

 それに十路は反射的に、背筋を振るわせた。


「離れて暮らすようになってから、あたしは後悔した。なんでもっと関わろうとしなかったのか……なんでもっと知ろうとなかったのかって……」


 耳元で囁いていた唇が移動し、十路の首筋に押しつけられる。

 そして吸われた。キスマークが残りそうなくらいに強く。

 その間、十路は固まっていた。深いジャングルでひるに血を吸われたような不快感はない。

 だが、ヘビににらまれたカエルのように、身動きできなくなっていた。

 湿った音を立てて離れた唇は、再び十路の耳元で動き出す。


「だからせめて、告白できる時がきたら、恥ずかしくないオンナになろうって思った」


 南十星が体をずらす。抱きついた首を支点に膝で進み、背後から横へ、そして正面へと。

 だから嫌でも彼女の表情が目に入る。


「叔母さんにならって、料理も家事も覚えたよ……女優の仕事してたから、化粧だって、オシャレだって覚えたよ……」


 目元をゆるめ、頬を赤らめ、呼吸はやや荒く。

 幼さの残る顔には相応しくない、熱をびた色気を放つ、『女』の表情をしていた。


「体つきは成長しなくて、子供っぽいままだけどね……そこは、今後に期待して欲しいかな……?」


 呼吸音がうるさいほどに荒くなっている。

 心臓が耳元に移動したかのように鼓動を強くしている。

 緊張で動けない十路の膝の上に、南十星は横向きで座り、首に腕を絡めて正面から見つめ合う。


「でもね……よ?」


 髪からはシャンプーのものだろう、清涼感ある甘いの香りが鼻に届く。

 果実に似た匂いのする吐息を、顔に吹きかけてくる。

 至近距離から見つめる南十星が、十路の手首を掴む。


「あたしのココ……どうなってるか、触って確かめてみて……?」

「!?」


 耳元で切なげにささやき、十路の手を、下に導こうとした。

 彼女は自分の体のどこを触れさせようとしているか察し、十路は慌ててその手を振りほどき、引っ込めた。


「ね……? あたしは、いいよ……?」


 明確な拒否を示したが、南十星は尚も迫る。子供のような無邪気な風貌で、大人の女性の妖艶さをうかがわせて。

 子猫のように愛想を振りまき、しかしその実、猛獣のように獲物を捕らえる。既にひとり立ちして狩りを行える、子虎の挙動。

 南十星の熱に当てられて、求めに応じはしないものの、十路は動けない。

 だから彼女は、両手で十路の顔を挟んで、顔を近づけてくる。

 思考にかすみがかった頭でも、また唇を重ねられるのは予想がつく。それでも彼は動かない。動けない。


「――兄貴……」


 だが、その一言で我に返った。


「…………ふぅ」


 胸の毒気を吐き出すように大きく息を吐き、動かなかった体は何事もなく動き、南十星の肩を軽く押し返して距離を作る。

 

「……ダメ?」

「ダメだ」

「あたしたちは本当の兄妹じゃない。従兄妹いとこだから、結婚だってできる。だからなにも問題ないんだよ?」

「それでもダメだ」

「あたしのこと、嫌いだから……?」

「そうじゃない……」


 南十星のことは、妹としてしか見れない。

 たった一言。彼女が自分を『兄貴』と呼んだ一言で、我に返ったことを考えても、それ以上として見ることはできない。

 今までの関係を壊し、それ以外の関係になることに恐怖心を覚えると、十路はハッキリと自覚した。

 それを口に出す前に、南十星の追求は止まらない。


「まだのこと、引きずってるから?」

「……っ」


 その代名詞が意味する女性に、十路の喉に苦い感情が満ち、言葉を詰まらせる。

 そして、夕方のことを思い出す。ようやく意識しないと思い出さないようになってきた、その女性の面影を、唐突に思い出した瞬間を。


「それとも、他に気になる子、いるから?」


 同時に、それを思い出した場面も。

 その女性の面影が重なったのは、樹里が夕焼け空を背景に、見下ろしていた時だった。

 そして海に落ちそうになった彼女を抱きとめた時、やわらかな感触と温もりに、安堵を覚えたのも思い出す。


「…………」


 十路はなにも答えない。

 しかし南十星は、わずかな変化を敏感に察したらしい。


「そか。なるほろなるほろ」


 今までの態度が嘘のように、あっさりと十路の上からどいて立ち上がる。


「よーやく兄貴のホンネがわかったよ」

「おぃ!?」


 そして体に巻いていたバスタオルを、十路が慌てるほど無造作に剥ぎ取った。

 しかしその下は想像しているような状態ではなく、肩を出すチューブトップを着て、かなりショートの――バスタオルで隠せば裸だと思えるホットパンツをはいていた。


「にはは。本気であたしが兄貴に迫ると思った?」


 なにが起こっているのか理解できず、面食らう十路に、南十星は無邪気な笑顔を向ける。

 その顔に、先ほど見せた妖しさは欠片も残っていない。


「あたしはね、兄貴のホンネが聞きたかったんだ。恋愛する気がないって言ってるみたいだけど、、恋する気があるのか」

「……まさか、全部そのために?」

「にはは。どーだ? 新米とはいえ、あたしは女優だったんだぜぃ?」


 南十星の態度の全てが演技だった。

 その理解が十路の頭に染みこんで、彼女が行ったことを思い出し、思わず口元に手をやる。


「いくら演技だからって、キスまでするか……?」

「モチのロン。演技だからこそ本気でやんないと。それにキス程度でうろたえてたら、女優なんてやってられないって」

「映画でもやってたしな……」


 身をかがめた南十星が、またも顔を十路に近づけてくる。しかし先ほどキスしようとしたのと違い、彼女の顔に浮かんでいるのは、ニンマリとしたネコ科の笑顔だった。


「で、どーよ? 兄貴? あたしにドキドキした?」

「…………」

「ほれほれ? カンソー言ってみ?」

「正直、いつものなとせに、すごいホッとしてる……」


 いま一度、深々と十路は安堵のため息をつく。


「俺があぁ言ってもお前が諦めなかったら、どうなってた自分でも自信持てない……」

「ほーほー、もう一押しだったか。あたしも知らず知らずに『女』の演技に磨きがかかってたもんだ」


 得意げにはならず、他人事のように演技を自己評価して。 

 そして南十星は、真面目な顔に作り変えて、斬りつけるように言葉を叩きつける。触れてはならないと彼女も理解している言葉を、あえて。


羽須美はすみさんのこと、もういいでしょ?」


 衣川きぬがわ羽須美はすみ――それがかつて十路と交わりがあった人物。

 名前を出されたことで、十路の脳裏に記憶が思い浮かぶ。

 黒髪はかなり長かった。腰まで届くナージャと変わらぬほどに。

 凛々しさが現れた顔をしていた。整っているが鋭さもあるコゼットに通じる。

 たじろぐことも多い性格で、振り回されていた。まるで南十星に対するように。

 若者のはずなのに、古風な考え方をしていた。子供らしくない野依崎と同じ程度に。

 そして、勇猛で優秀な番犬――国家所属の《魔法使いソーサラー》だった。


「あたしは羽須美さんのこと、詳しくは知らない。兄貴とどういう時間を過ごしていたのかも知らない。だからあの人のことを忘れろなんて言わないし、言っても絶対に忘れないと思うから、それはいいよ」


 南十星に言われる言葉が予想つき、十路は顔が強張こわばるのがわかる。


「でも、もうちょっと前向きになろうよ? 神戸に来てから少しは変わったみたいだけど、やっぱり兄貴は痛々しくて、見てられないんだよ」

「簡単に割り切れるわけないだろ……」


 仕方がなかった。あぁするのが正しかったと、今でも十路は思っている。

 しかし簡単に割り切ることなどできはしない。時間を経ても、居場所が変わっても、自分で切りつけた心の傷口は、いまだ血を流している。

 だから彼は、恋愛になど興味が持てない。

 だから彼は、《騎士ナイト》と――《魔法使いソーサラー殺しキラーと呼ばれることを嫌う。


羽須美あのひとが死んだの、俺のせいなんだぞ……!」


 十路の自衛隊員としての任務は、守秘義務が付きまとうものがほとんどだった。

 だから南十星に話したことはない。具体的になにがあったか、彼女が知るはずはない。

 しかし絞り出された叫びに対し、南十星は顔色ひとつ変えなかった。なにがあったか勘づいているのが、十路にもわかった。


「それでも、だよ」


 普段の十路らしくない、気弱な少年のような姿に、南十星は優しい笑顔を向ける。先ほどの妖艶さは違う、目を細めた大人びた温かい微笑だった。


「まさか、じゅりちゃんを、あの人の代わりにしてないだろうね?」


 だが逆に十路の背筋には、寒気が走った。

 ある意味では、彼が最も恐れていることを指摘されたから。

 記憶にある顔と、樹里の顔は似ていない。けれども年月を重ねればと想像すると、どうしても重なってしまう。

 同一視することは、当然樹里に失礼であり、『彼女』に対する冒涜でもあるというのに。


「……それはない、と信じたい」

「そ。ならよかった」


 それ以上は言おうとせずに、南十星は隅に置いたスポーツバッグの側にしゃがみこむ。

 大それたことをした割には、確認したことはごく小さい。気になる相手が誰かなど、訊こうともしない。

 これ以上は十路を傷つけないための、傷口をえぐる痛みを最小限にとどめる、南十星が行う最大限の気遣いだった。


「さて」


 入浴前まで着ていた服まで入れ、スポーツバッグのファスナーを閉めて、南十星は立ち上がる。


「そんじゃ、確かめたいことは確かめられたし、兄貴との同居も終わりだね」

「部屋は……?」


 十路は怪訝そうに眉を動かす。南十星がこの部屋に住んでいたのは、そもそも自分の部屋が片付いていなかったからのはず。


「ヒマ見て片付けてたに決まってるじゃん。こっち来て四日目には、寝れるようにしてたって」


 事もなげにたくらみを暴露し、スポーツバッグを肩にかけ、玄関でバスケットシューズをはきながら、南十星は背中で言葉を残す。


「ちょっち騒がせたから、みんなにはちゃんと説明しとかないとね」

「そうだな……」

「だから、明日からはふつーの兄妹。それでヨロシク」

「あぁ……」


 生返事をする十路に構わずそれだけ言って、南十星は部屋を出て行った。

 玄関の扉が閉じたと同時に、十路はベッドに崩れ落ちる。


「はぁぁ……」


 疲れ果てていた。ここ数日、南十星のことで疲れていたが、今は段違いの疲労度だった。

 頭はまだ混乱している。南十星の態度には合点したが、改めて人の口から出された昔の名前に、心の細波さざなみは収まっていない。

 しかし今は、とにかく眠りたい。

 それ以外はなにも考えず、野良犬のような挙動で、十路はベッドに潜り込む。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る