すうっ、と物語に惹き込まれるよう

久々に物語に深く入り込めるような小説に出会えました。各話の冒頭に綴られている唄で情景を薄らと思い浮かべ、物語を読み進めていくと鳥肌のようなゾクゾクとした興奮とともにビブリオドール、セシェの言葉や唄が自分の内に響いていくような感覚を覚えました。特に一番印象に残った「革命の亡霊とビブリオドールのお話」は読んでいて少し目頭が熱くなりました。

素晴らしい小説です、出会えてよかった。