久々に物語に深く入り込めるような小説に出会えました。各話の冒頭に綴られている唄で情景を薄らと思い浮かべ、物語を読み進めていくと鳥肌のようなゾクゾクとした興奮とともにビブリオドール、セシェの言葉や唄が自分の内に響いていくような感覚を覚えました。特に一番印象に残った「革命の亡霊とビブリオドールのお話」は読んでいて少し目頭が熱くなりました。素晴らしい小説です、出会えてよかった。
まるで、詩人が奏でているような美しさがあるお話です。通して読むと、綺麗な連作になっており、物語が合わされば、更に綺麗な旋律を重ねているようになります。タイトルにもその様子が出ていますので、合わせ…続きを読む
とても素敵なお話でした…。毎話初めの詩でぐっと世界観に引きずり込まれて、静かで清廉で繊細なストーリーにとっぷり浸かりました。雨の日の深夜に暖かい紅茶を飲みながら読みたくなるような、哀しいのに暖…続きを読む
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