4話

毎日暖かくてたまにちょっと寒い。

日差しが明るくて緑がキラキラと輝いて、若葉が瑞々しくて本当に綺麗だ。


本を読んだりゲームをしたり、猫を撫でたり花壇に水をあげたりしながら暮らしていると、幸せだなあ、と思う。

数日前には雷が鳴り響いていたけれど、その次の日は光にあふれた素敵な日だった。


少しずつ季節が冬から春、春から夏にかわっていく。

蝶は花壇に咲いた花の蜜を吸って、蜜蜂や可愛い形の蛾も花の周りにいる。

タンポポの綿毛がカモミールの葉に絡んでいて、風に揺れてふわふわ落ちた。


命は常に循環している。

私の命も同じで、いつかどこかに還るけど、細かい粒子や成分は世界に融けてまた何かになるんだろうと思う。


変わらない世界だけど、いつも違う命がかわるがわる循環して、変わらない景色を見せているのかなと、たくさん芽吹いたマリーゴールドの双葉を眺めて思った。


明日も水を撒こう。


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